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Google Pixel Buds (2020)

米Google、リアルタイム翻訳できる完全ワイヤレス「Pixel Buds」 – AV Watch

Google Pixel Buds

Google がトゥルーワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の第 2 世代モデルを正式発表しました。

初代が発売されたのが二年半前、当時はあまり完成度が高くなかったらしいこともあって発売直後以外ほとんど話題になりませんでしたが、TWS イヤホンもそろそろ成熟期となり、この新しい Pixel Buds も基本線は押さえてきていそう。

先代からの進化点はネックバンドがなくなって完全ワイヤレスになったこと、Bluetooth 5.0 対応による接続安定性強化、独自のペアリング技術「Fast Pair」によりペアリングが簡略化されたり紛失した Pixel Buds をスマホから探せるようになったこと、IPX4 準拠の防水対応など。いずれも他の TWS イヤホンも注力しているポイントでありそれ自体に目新しさはないし、アクティブノイズキャンセリングに対応しているわけでもありません。
が、私は先日 Pixel 4 を使ってみて Google デバイスのソフトウェア開発の攻めっぷりを改めて感じ、この Pixel Buds(あるいはさらに次世代機かもしれないけど)も組み合わせるスマホアプリの進化次第で面白いことになりそうだと思っています。

TWS イヤホンが単なる音楽用イヤホンではなく、ほぼ常時つけっぱなしにして周囲のノイズを消したり、逆に必音楽に限らず要な情報を耳から得るためのデバイスとして進化していくはず…というのはこの blog でも以前から書いている通り。実際 Apple の AirPods も音質やノイキャン性能以上に iPhone と組み合わせた際の利便性で評価されています。個人的に Pixel Buds で注目しているのは、リアルタイム翻訳がどこまで進化していくかという点。
初代 Pixel Buds ではこれを装着してユーザーが喋った言葉をスマホの「Google 翻訳」アプリが自動的に多言語に翻訳し、スマホから発声してくれる機能が備わっていました。従来は自分の発言から翻訳官僚までに若干のタイムラグがありましたが、今回の Pixel Buds 新モデルでは、昨年末に Google がリリースしたリアルタイム翻訳機能を使って逐次翻訳していくことができるようです。この機能自体は Android スマホに「OK, Google」で翻訳を頼めば今すぐにでも使うことができますが、この機能を TWS イヤホンから利用できるようになるというもの。翻訳された文章はスマホが読み上げることになるので、用途としては海外旅行時に現地語での会話を仲介してもらうような使い方になり、「リアルタイム翻訳」といっても Pixel Buds さえ身につけていれば相手が日本語で喋っているように聞こえたり、逆に自分の声がリアルタイムで外国語として発声されるわけではありません(笑)。しかし最近のディープラーニング系翻訳と音声合成技術の進歩から考えると、数年スパンでは「TWS イヤホンから相手の話し声が自分の母国語で聞こえ、自分の言葉が自分の声色を使った合成音声でほぼリアルタイムに変換・発声される」という未来も不可能ではないように思います。

近年の私は仕事で英語を使う機会が増えていますが、聞く方はだいたいできるけどレスポンス良く喋っていくことがまだまだ難しいので、自分の英語力の上達よりも技術の進歩のほうが早いんじゃないかと期待しているところです(笑)。個人ががんばるのもいいけど、技術の進歩によって人と人を隔てる壁がなくなっていく未来のほうが正しいはず(という言い訳)。このあたりの動向には個人的にしばらく注目していきたいと思っています。

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