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AZLA SednaEarfit XELASTEC

AZLA からトゥルーワイヤレスイヤホン向けのイヤーピース新製品が発売されたので、早速試してみました。

AZLA / SednaEarfit XELASTEC (ML)

今までもスタンダードと Light にそれぞれ長さ違いで標準と Short があるというややこしいラインアップだった SednaEarfit に、さらに新しいシリーズが追加されました。この XELASTEC(セラスティック、と読むらしい)は最初から TWS イヤホンで使うことを想定した素材で作られたイヤーピースです。

一般的なカナルイヤホン向けイヤーピースとは異なる透明度の高い素材感が印象的。これは熱可塑性エラストマーといって、熱を加えることで軟化するシリコンの一種とのこと。耳に装着したときに体温で軟化し、個人差のある外耳道の形状にフィットする仕組みになっています。耳にフィットするイヤーピースといえばウレタンフォーム系のものがありましたが、シリコン系でこういうアプローチがあったか!と目から鱗が落ちる思い。

スタンダードタイプの SednaEarfit(Short)と比べると形状は SednaEarfit そのものながら、素材感が異なることで全くの別物に見えます。

素材や成型プロセスが異なるためか従来の SednaEarfit よりは開口は若干狭めですが、それでも開口を極力大きくとってドライバから出る音をダイレクトに鼓膜に届けようという思想は踏襲しています。

WF-1000XM3 にセットしてみました。クリアスモークグレーなので本体はブラックでもプラチナシルバーでも似合いそうですね。

装着感は従来のシリコン系ともウレタン系とも異なります。挿入直後はイヤーピースの存在を感じるけど、数分後には耳の形に馴染んできて、ぴったりフィットする。それでいてウレタンフォーム系の「耳を内側から押し広げられる感じ」がなく、まるで自分の耳に合わせて型を取ったイヤーピースを装着している感覚があります。きっとカスタム IEM ってこういう装着感のさらに先にあるんだろうな…という感じ。
耳にぴったりフィットするぶん、他のシリコン系イヤーピースより遮音性は高く感じます。ウレタンフォーム系ほどではないけれど、アクティブノイズキャンセル機能付きの TWS イヤホンと組み合わせれば十分以上という感じ。音質は SednaEarfit シリーズらしく開口が大きいため、イヤホンの音に変な味をつけずに直接聴ける感覚があります。

さらに遮音性や音質以上にこのイヤーピースの音型を感じられるのは、何よりも装着安定性が良いということではないでしょうか。WF-1000XM3 は形状や重量バランスが良くて装着時に重さを感じにくい(=疲れにくい)イヤホンではあるけれど、耳穴だけで固定する TWS の性質上脱落のリスクがあります。今までも外で髪の乱れを直したり汗を拭ったりしたときに WF-1000XM3 に手が触れて、落としそうになったことが何度かありました。これが駅のホームで落としたりしていたら目も当てられなかったところです。それが、SednaEarfit XELESTEC であればちょっとやそっとのことでは脱落しなくなり、安心して使うことができそうです。

あえて難点を挙げるとすれば、吸着性の高いシリコンかつ耳にぴったりフィットするせいで、イヤホンを抜いたときにイヤーピースに耳穴の汚れがついてくることでしょうか。ある意味耳掃除の手間が省けて良いとも言えますが(笑)、非使用時の見た目がちょっとよろしくない。これはこまめに掃除してやる必要がありそうです。

装着感も遮音性も高くて、かつウレタンフォーム系イヤーピースよりも耐久性が高い。これは TWS イヤホン向けイヤーピースの決定版と言えるかもしれません。私は今後これを WF-1000XM3 の常用イヤーピースにすることにします。

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