スポンサーリンク

iPad Air (2020)

Apple、5nmプロセス製造の「A14 Bionic」プロセッサ搭載「iPad Air」 – PC Watch
Apple、A12 Bionic搭載で税別34,800円からの第8世代「iPad」 – PC Watch

Apple から新しい iPad と iPad Air が発表されました。

今年は iPhone の新機種発表が例年より数週間遅れることが明らかになっており、いつもならば新世代の SoC は iPhone から搭載されていくところ、今年の A14 Bionic は iPad Air が搭載第一号となりました。
iPad Air は完全なるフルモデルチェンジで、iPad Pro ライクなホームボタンなし/ベゼルレスのデザインとなり、本体カラーも 5 色に増加。またホームボタンが廃された代わりに側面の電源ボタンに Touch ID 用指紋センサーが搭載されたあたりは、COVID-19 対策で誰もがマスクを身につけるようになり Face ID の実用性が終了してしまったことの影響と言えそうです。

新 iPad Air に搭載される A14 Bionic プロセッサは Apple として初となる 5nm プロセス世代の SoC で、6 コア CPU+4 コア GPU 構成でパフォーマンスは従来比 40%(GPU 部分は 30%)高速化していると言います。タイミング的には今後登場する Apple Silicon 搭載 Mac にもこの A14 Bionic またはその派生 SoC が採用されるはずで、iPad Air はそのポテンシャルを測れるタブレットになりそう。おそらく部分的には既存の iPad Pro よりも高性能な場面も出てくるでしょうから、今後 PC の代替的な用途は多くのユーザーには iPad Air で十分で、iPad Pro は改めてプロクリエイター向けに舵を切っていくことになるのではないでしょうか。
とにかく Apple が 5 色のカラバリで新製品を投入してくるときは伝統的に相当力が入っている証拠なので、今回の iPad Air には期待して良いはずです。

一方で無印 iPad のほうは、過去 2 世代にわたって A10 Fusion を使い続けてきたのが今回ようやく A12 Bionic にリフレッシュされました。それ以外は 2019 年モデルほぼ変更ありませんが、SoC の更新で性能はかなり向上しているはず。
またこのモデルチェンジで現行 iOS デバイスの SoC のボトムが A12 Bionic になりました。毎年モデルチェンジしている iPhone はともかく(iPhone SE ですら A13 Bionic を搭載している)、不定期更新な iPad は従来 iPad Pro が A12X/A12Z Bionic、iPad Air/mini が A12 Bionic、無印が A10 Fusion とバラバラ。ローエンドであるはずの iPad mini のほうが無印より高性能という逆転現象が起きていたのが是正された格好です。まあ iPad は今や無印が枯れた SoC を採用してとにかく安く売るモデル、iPad mini はモデルライフが長い分最新世代の SoC を入れてリリースする…という発想で作られているのだろうとは思いますが。それにしても、Air の ¥62,800~ という価格に対して無印の ¥34,800~ というのは非常にお買い得に見えます。これが去年なら、A10 Fusion はさすがにちょっと旧くないか?と思ったところですが。

そういえばちょうど一年前にも同じような記事を書いていたのでした。

無印か Air か、それが問題だ。
正式発表から数日経って iPhone 11 のレビュー記事があちこちで出始めていますが、今年 iPhone を買い換える予定のない私にとって気になるのは、先日も書いた通り iPhone よりもむしろ第 7 世代 iPad なわけです。 ...

当時はとにかく安さなら無印だけど SoC の旧さが気になるからどちらを選ぶかは悩ましいというところでしたが、今年は無印のコストパフォーマンスがさらに向上し、いっぽうで Air は廉価版 iPad Pro という形で用途/ターゲットユーザーが明確に分かれたことで選びやすくなりました。自分が買うならもはや Pro ではなく Air で十分なんだろうけど、家族共用タブレットとして使うなら無印。無印がこの性能でこの値段なら、半端な安物 Android タブレットや Fire タブレットを買うよりも iPad を買っておけば間違いがないでしょう。
私は iPad mini をときどき PC 的に使うようになって、そろそろもう一回り大きいのも欲しいかも…と思っていたところでした。しかし最近の iPad がイヤらしいのはストレージが 64GB か 256GB かという両極端しか用意してくれないこと。128GB くらいがちょうど良いんだけど、64GB で安く上げつつやりくりに苦労するか、高い 256GB を買って半分以上余らせるかの二択になるんですよね。

正式発表前までは今年の Air は出たら買おうかなと考えていたのですが、α7C も出てきてしまったことだし、一度自分の物欲を冷静に整理する必要がありそうです。

コメント

スポンサーリンク