今シーズンの F1 は先週のフランス GP でレッドブル・ホンダが三連勝を決め、さらに今日開催のシュタイアーマルク GP も期待できる状況になっていますが、私は今日のレースに先立ってシャンパンファイトを済ませてしまいました(笑。
今年から F1 の表彰式で使用ている Ferrari ブランドのスパークリングワインです。Ferrari といってもスクーデリア・フェラーリとは直接関係がなく、たまたま同じ名前の「フェッラーリ・トレント」社(こちらは「フェッラーリ」の表記が一般的らしい)が作っているスパークリングワイン。日本でいうならホンダとは関係ない本田酒造という酒蔵がある、という感じなんでしょうね。
イタリア産だから厳密にはシャンパンではなくスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)に分類されるはずですが、F1 は必ずしもシャンパーニュ産でなくても表彰式で使用可能なようです。少し前にはモエ・エ・シャンドン社がオーストラリアで作っている「シャンドン」が使われていたこともあるし、そもそも中東などの禁酒国ではノンアルコールのローズウォーター(炭酸水)だったりもするから、とりあえずスポンサー契約できれば何でも良いんですかね。
ともかく、シャンパンファイトに使われる銘柄が変わったのならそれを飲んでみたいのが F1 ファン心理なわけです。去年まで使われていた CARBON は高すぎて買えなかったけど、今回は買える値段(笑。ただ、この銘柄の存在自体は以前から知っていましたが、最近売っているのを見かけないんですよね。エノテカや成城石井やデパートのアルコール売場などを探してみても見つからず、仕方なく楽天で注文しました。
きめの細かい強炭酸はシャンパンに引けを取りません。華やかな香りと酸味もちょうど良いけど、後口がシャンパンとは違う。ややビールにも似た苦味があり、それがシャンパンとは異なる存在感を醸し出しています。繊細なシャンパンに対してこのフェッラーリ・ブリュットは重厚な感じ、と言えば良いのでしょうか。しっかりした味があるから白のスパークリングだけど肉料理やブルーチーズと一緒にもいける、逆に食前酒や魚料理に対してはちょっと強いかな、という印象。
イタリアのスパークリングワインというと私はフランチャコルタが好きですが、フェッラーリはフランチャコルタともちょっと方向性が違う。今まで飲んだことがあるシャンパン/スパークリングワインのどれとも性格が違って、これはこれで一つのジャンルを確立していると感じます。
F1 のある週末に「Ferrari」の名を冠したスパークリングワインを飲むのも乙なもの。定番のモエやマムに比べて大幅に安いわけでもないし(ちょっとだけ安い)、入手性もあまりよろしくはありませんが、今後もたまに飲んでみようと思います。とりあえず日本グランプリに向けてもう一本買っておこう。
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