今日ひっそりと発表されていたニュース。
iPodの歴史に幕、iPod touch販売終了へ。「iPodの精神は生き続けている」 – AV Watch
iPod 唯一の現行モデルとして販売されていた iPod touch (7G) が市場在庫の完売をもって販売を終了し、それとともに単体製品としての「iPod」がその歴史に幕を閉じることになります。2001 年に初代 iPod が発売されて 21 年、大容量ストレージに圧縮音源を入れてメディア交換をせずに持ち歩くという文化を定着させたブランドの終焉。PC でリッピングした圧縮音源を持ち歩くポータブルプレーヤーというカテゴリーは Apple が創造したものではありませんが、広く世の中に定着させたのは間違いなく Apple の功績と言えます。今や音楽はスマホとワイヤレスイヤホンを使ってストリーミングで聴く時代になり iPod の存在意義は既になくなっていたとはいえ、ちょっと感慨深いものがありますね。
私は基本的にはウォークマンユーザーでしたが、それでも節目節目で iPod を買ってサブ機として長らく使っていました。↑は今でも手元に残っている初代 iPod shuffle、iPod nano 4G、iPod nano 6G。久しぶりに引っ張り出してきてみたら、nano 6G は内蔵バッテリーが死んでしまったのか充電されなくなっていました(給電しながらであれば動いた)。
販売終了の報を受けて記念碑的に touch のラストモデルをひとつ確保しておくか?と 0.256 秒ほど逡巡しましたが、今さらライブラリーの同期に iTunes が必須な DAP を使う気にはなれないし、A10 Bionic デバイスが一台増えたところで持て余すだけだし、買ってもしょうがないですね…。
ちなみに最近の私はというと、音楽を聴くときにはワイヤレスイヤホンを使うなら Xperia、有線イヤホンを使うならウォークマン ZX300 という感じで固定化されてしまっていて、二年半前にせっかく買ったウォークマン A100TPS さえほとんど稼動していません。まあこれはあくまで記念モデルとして買ったつもりだからいいんですが。
家電量販店のポータブルプレーヤーコーナーに行くと、かろうじて iPod touch が少し置いてある程度でメインはウォークマンか Astell&Kern(iriver)、FiiO、Shanling という感じ。iPod が席巻していた一昔前を思うと市場は激変してしまいました。そもそも多くのユーザーがスマホに移行して単体 DAP を買うのは一部の好事家だけだからですが、そう考えると iPod に市場を奪われて二十年近く経つのにまだ生き残って新製品を(かろうじて)出しているウォークマン、しぶといな。
そういえば、このゴールデンウィーク中にこんなものが十年ぶりに返ってきました。
懐かしの iPhone 3GS です。使わなくなった後にテスト端末として某氏に貸していた(自分としては実質的にあげたつもりだった)のが、「部屋を片付けていたら出てきたから」と戻ってきました。iPhone 13 Pro と並べたら「3GS ってこんなに小さくて分厚かったっけ?」と軽く驚いた。
これもまた今さら使い物になるわけではありませんが、紛れもなくモバイルコンピューティングのパラダイムを変えた記念碑的製品だし、たまに引っ張り出して愛でるために保管しておこうと思います(笑。
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