先日のドイツ出張で一晩だけケルンに宿泊したので、少しだけケルン大聖堂を見てきました。
カメラ層にとってはケルンといえばケルンメッセでかつて隔年開催されていた photokina を思い出すのではないでしょうか。photokina は残念ながら 2020 年にその歴史に幕を下ろすことになりましたが、世間一般的には世界遺産のケルン大聖堂のほうが有名かと思います。
今回の出張は予定がギッシリ詰まっていてケルン着が夜になってしまったため、閉館間際の 15 分程度しか滞在できなかったけど大聖堂は一目見ておきたかったのです。
※写真は全てソニー RX100 III にて撮影。
通常であれば夜間はライトアップされているはずのケルン大聖堂。しかし今回は周辺で工事を行っている関係か、ライトアップは行われていませんでした。
漆黒の闇の中にぼんやりと浮かび上がる大聖堂というのもレアで、これはこれで良い。これが建造された当初はライトアップなんてなかったんでしょうしね。
今回の出張では観光をする余裕がほとんどなさそうだったからカメラは RX100 III しか持って行かなかったのですが、この 15 分のために α を持って来るべきだったと少し後悔しました。暗所画質が段違いだからなあ。スローシャッターを手持ちで全部止めるのが大変だった。
聖堂内部。「荘厳」という言葉以外の表現が見つからないほどに圧倒されます。
教会の権威の強さをこういった形で誇示することがかつては重要だったんだろうし、実際にそれを目にするとこういうのこそ「威厳」というのだろうなあ、という感想を抱きます。日本の寺社とは種類の違う「かなわなさ」みたいなものを感じる。
こういう彫像を見るとヨーロッパに来たことを実感しますね。
それぞれ、いつの時代からあるものなんだろうか…。
大聖堂の建物と同じくらいのインパクトがあったのがこのピエタ像。キリストが十字架から降ろされる瞬間を表現したもので、ポーズや表情、髪や衣服の表現など、全体を見てもどこを見てもハッとする。私はあまり美術品に造詣が深くはないのですが、見た瞬間に息が止まる感覚というのはこういうことなんだと実感しました。
館内には本当に 15 分程度しか滞在できずすぐに追い出されてしまったのですが、大聖堂の目前に広がる歓楽街の雰囲気がまたイイ。
日本の歓楽街のまるで昼間のような照明ではなく、基本的には暗闇を大事にしつつもアクセントのように照明が効いているのが洒落ています。もちろんこの後はこの歓楽街でドイツビールをいただいてきました。
ごく短時間だったけど感動しました。でも本当はもっといろいろ見たかったし、撮りたかった。それに有名なステンドグラスを見るなら昼間に行くべきなんでしょうね。
次にドイツに行く機会があるか分からないけど、チャンスがあれば改めてじっくり訪れたい場所になりました。
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