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タクティクスオウガ リボーン、ロウルートクリア

発売日からチマチマとプレイしている『タクティクスオウガ リボーン』の一周目をようやくクリアしました。

タクティクスオウガ リボーン

タクティクスオウガ リボーン

三種類あるルートのうち最初にクリアしたのは王道のロウルート。主人公デニムが様々な政争に巻き込まれながらも海洋王国ヴァレリアの戦乱終結を目指す物語です。

ロウ(秩序)ルートという通称とは裏腹にデニムはいろいろな人に利用され、逆に時には利用しながらヴァレリアの平和へと進んでいきます。時には汚れ役を背負わされることもあり、やっていることは「秩序」とは裏腹に感じることも。まさに平和のために「僕にその手を汚せというのか」というルート。

タクティクスオウガ リボーン

その中でも最も輝いているのがデニムの姉・カチュアです。誰かに(特にデニムに)必要とされたいという思いが強すぎてどんどん暴走していくキャラクター。PSP 版でセリフを読んでいるだけでもキツい性格でしたが、フルボイス(CV:Lynn)になると破壊力満点ですね(笑。『水星の魔女』の放送と並行してプレイしていたせいか、序盤は声も相まってミオリネ・レンブランと重なって見えていたのが、途中からこれ全然性格違うわという印象に。「いいぞもっとやれ」と心の中で呟きながらプレイしていました(笑

タクティクスオウガ リボーン

最終的な和解シーン。性格だけじゃなくて顔も変わりすぎじゃないですか(笑

タクティクスオウガ リボーン

ランバ・ラルかな?(違います

タクティクスオウガ リボーン

タクティクスオウガのいいところはキャラクターのセリフで政治的にリアリティーを感じるものが多いところ。敵側のセリフでさえも妙に説得力がある。単なるゲームではなくてこのシリーズ全体(といっても実際にゲーム化されているのはごく一部にすぎませんが)を叙事詩として作っていることがよく分かります。

タクティクスオウガ リボーン

十数年前に PSP 版をプレイしたときも深みのある話だと思ったけど、あれから震災や疫病、戦争などを経た世で改めてシナリオを読み込んでいくとさらに深い。それだけ普遍性のある物語だということです。

タクティクスオウガ リボーン

ゲームシステムの話をすると、本作では PSP 版までにはなかったレベルキャップ制が導入されています。シナリオの進度に応じてレベルの上限が設けられたことで、適正以上のレベルに上げることができずバトルの難易度が上がっています。かつては難しいステージではレベリングをしてからステータスで殴ることができていたのが今回はできなくなっているのがちょっと痛い。でもタクティクスオウガらしいヒリヒリするバランスのバトルをずっと楽しむことができるのは攻略のし甲斐を感じます。

タクティクスオウガ リボーン

ラスボス戦は特にハードでしたね…PSP 版ではここまで苦労したっけ???と思うくらいに苦しい戦いでした。

ちなみに主人公デニムは主にテラーナイト(暗黒騎士)で育成しました。PSP 版ではナイトやニンジャで育てていた記憶がありますが、汚れ役を背負うロウルートならばテラーナイトの後ろ暗さがよく似合う。攻撃力・防御力ともに高いので、単身で敵陣に突っ込んでいって強力なデバフ「恐怖」を振りまいて戦うのが楽しい。

タクティクスオウガ リボーン

最終的に改心したカチュア、改め女王ベルサリア。中盤までの暴れっぷりを見ていると「どの口が言うか」とツッコみたくなりますが、CV がつくことでそのギャップもさらに際立って本作の中で最も面白いキャラクターになっていると思います。

タクティクスオウガ リボーン

というわけで一旦エンディングまで到達。ストーリーについては PSP 版をプレイしたときには「清濁併せ呑むロウルートこそ王道」だと思っていたのですが、今の感覚で見るとロウルートのデニムはあまりに主体性なく他人に振り回されている印象が強いですね。まあでも自分の人生を振り返っても全てが自分の信念で決めたわけじゃなく、他の誰かの思惑やお薦めに乗っかったり、人の縁に基づいて動いたり、流れに身を任せたことも少なくないからなあ。そういう意味ではこれもまたリアルということなのでしょう。

クリアしたことでシナリオの任意の地点に巻き戻せる「運命の輪 W.O.R.L.D.」システムが使用可能になったので、残りのカオスルート・ニュートラルルートの攻略や仲間集めに突入します。これでようやくゲーム全体の 1/3 が終わったにすぎないといったところでしょうか。このペースだと 5 月のゼルダ ToK の発売ギリギリまでかかってしまいそうですね…SRPG としてはファイアーエムブレムの新作も発売されていたりしますが、やってる余裕はなさそうだなあ。

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