一年前にも制作されたドラマ『孤独のグルメ』の配信オリジナル版の第 2 弾が本日公開されました。
配信中のサービスは Paravi と NTT docomo の「Lemino」。でも Lemino は 4 月に開始されるサービスでまだ観れないはずだから、私は Paravi と再契約して視聴しました。
10 分余のショートドラマ 6 本立てというスタイルは前回同様。今回はテーマが変更されていて、井之頭五郎と若手芸人のコラボレーションによるコメディスタイルを採っています。私はお笑いには詳しくないので、ドラマや CM への出演も多いハナコと昨年の配信オリジナル版にも登場したかが屋くらいしか知りませんでしたが、M-1 などを観ている人にはポピュラーな芸人さんたちのようですね。
この企画はおそらくドラマのファンだというハナコが自身の YouTube チャンネルで『孤独なグルメじゃない人』というパロディを公開し、松重さんが大河ドラマで共演中のハナコの岡部氏とその話で盛り上がったことがきっかけなのだと思われます。
全部観ても合計 1 時間とちょっとだから早速視聴しました。全 6 話だけどお店的には 3 店舗で 2 話ずつ収録されています。劇中では同じ店に二度来たテイにはなっておらず、それぞれ初めて来たような設定。またメニューの一部は実際にお店で扱っているものではないという従来の『孤独のグルメ』ではなかったスタイルで、レギュラーシーズンとはとにかくいろいろと違う。
ただ昨年と異なるのは前回が「井之頭五郎が飯を食いに行った結果、残念な気持ちになる」のがテーマだったのに対して、今回は五郎の食事自体は満足いくものになるけど、その過程で芸人となんやかんやあってそれが面白い、という構成であること。前回のようなコレジャナイ感は緩和され、食事シーンそのものはちゃんと『孤独のグルメ』してます。
芸人パートはもっと各芸人の色が出たコント然とした感じかと思っていたら、基本的には『孤独のグルメ』のフォーマットの中で店員や客側の芝居として成立していてあまり違和感はありません。でもそのシーンが五郎は直接絡まないまま展開するものが多くて「早く食事パートに移ってくれないかな」と思ってしまったのは事実。レギュラードラマでも初期の頃は「五郎の仕事シーンもっと短くていいだろ」という声がテレ東局内からもあったという話ですが、これもまさにそんな風に感じてしまいました。
あとは劇中に登場するお店がコントをやるための設定に変えられて、実際のお店の店員さんとは全然違うキャラクターになっているのも残念。お店の様子や店員さんの雰囲気、それにお店で起きていることをそのまんまドラマ化したのが『孤独のグルメ』の良さだと思うんですよね。それをやめてしまったら、既に数多ある孤独のグルメフォロワードラマと大差なくなってしまう。レギュラードラマと同じことをやっていたら配信の意味がない、というのも確かにそうなのですが。
やっぱり『孤独のグルメ』は井之頭五郎と飲食店が主役。配信専用シリーズであってもそのスタイルはあまり崩さないでほしいなあ。
まあ、これをやるということはレギュラーシーズンの続きもやるつもりがあるということだと理解して、Season11 の報を楽しみに待っています。
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