アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、Season2 のまだ前半戦にも関わらず物語の核心を突き始めています。個人的に注目しているのはグエル・ジェタークで、Season2 開始前はガンプラで予告されていたガンダムシュバルゼッテに搭乗するのだろうと思っていましたが、ここまでの流れからすると引き続きダリルバルデに乗りそうな気配。それならば物語が動いてガンプラが品薄になる前に確保してしまおうと思い、HG を買って組み立てました。
水星の魔女、Season1 ではライバルのモビルスーツは出てきてもたった一話でエアリアルにバランバランに切り刻まれてしまうから思い入れが薄く、プラモが出てもあまり手を出そうとは思えなかったんですよね…。
ガンプラも最近は(水星シリーズであれば)潤沢に供給されるようになってきて、ダリルバルデも今なら定価周辺で普通に購入できます。
ダリルバルデはジェターク社製の MS ということで、意匠にはディランザとの共通点が数多く見られます。でも赤いこととリヤスカートアーマーの形状あたりから、パッと見はサザビーの亜種みたいな印象もあり、なかなか面白いモビルスーツです。
そもそも水星の MS は開発元の企業ごとにデザインテイストがはっきりと違っていて面白いですよね。
アスティカシアで使用される MS は決闘の勝敗判定のために頭部にブレードアンテナを備えることが要件となっています。このダリルバルデのブレードアンテナはなんだかカブトムシの一種のような、やけに生物的な印象。でもよく考えたらグエル専用ディランザのブレードアンテナなんてもっとあからさまにカブトムシだったし、やはり元ホルダーであるグエルのコンセプトが「昆虫の王=カブトムシ」ということなのかもしれません。
ちなみに今回も素組み+トップコートによる簡単フィニッシュですが、既発売のガンダムデカール No.135(水星の魔女汎用 (3))を使ってディテールアップしました。肩口にある隕石っぽいシンボルはグエルのパーソナルマークでしょうか。
あと肩だけでなく全身にあるシェルユニットのようでちょっと違う部分は何でしょうね。AI 制御用のセンサーなのか、それとも分離する手足等を遠隔操作するための通信ユニットなのか。
両肩に装備された巨大な装甲板「アンビカー」。
ダリルバルデのデザイン上最大の特長ともいえるこの装備ですが、これ自体が MS 本体から分離してシールドビットとして動作する設定になっています。
そして両腕の前腕部も本体から分離してドローン兵器として動作。ジオングの両腕のワイヤレス版みたいなイメージですね。
GUND フォーマットを用いずに攻守両面にわたってドローン兵器を扱えるダリルバルデ、実はすごいやつなのでは。
この腕型ドローンは「イーシュヴァラ」と呼ばれるらしいですが、「イーシュヴァラ」「アンビカー」って調べてみたらヒンドゥー教における神の名前らしいですね。ジェターク社の MS のネーミングってドイツ語やラテン語に由来しそうなのにここだけヒンドゥー教ってあまりにもポリシーなくないですか(笑
なお本来の前腕をイーシュヴァラとして射出した後はバックパックに備えたもう一対のイーシュヴァラ(こっちにはマニピュレーターはついていない)に付け替えてビームサーベルを振るうことが可能。隠し腕として動作するんじゃなくてわざわざ付け替えるというのが面白い(笑
足も本体から分離して遠隔武装「シャクルクロウ」として使えます。しかしこちらは有線インコム式だし、ネーミングルールも他と違うのが謎。有線なのはイーシュヴァラとアンビカーで無線のチャンネルを使い切ってしまって有線式にしかできなかったのか?とか、武装それぞれで方式もネーミングも違うあたりは全然違う技術者が開発した技術の寄せ集めだからか?とか、いろいろと妄想が捗る設定ではあります。
というわけで第二期 OP に登場するダリルバルデのカットをオマージュした一枚↑。このキットにはビームライフルは付属しないので、別のガンプラから拝借してきました。
人気の先取りでガンプラを確保してみたはいいけど、新兵装つきで再キット化される可能性はあるし、本編ではグエルがしれっとシュバルゼッテに搭乗する可能性もあって私の予想は完全に的外れかもしれません。でも、クワイエット・ゼロが発動して全ての GUND-ARM 型モビルスーツがエアリアルの制御下に置かれた状況でダリルバルデに乗ったグエルがスレッタまたはミオリネ(あるいはその両方)を救いに来るシーンがあるんじゃないかと思っています。最近のグエル、かなり主人公ムーブしてきてますからね…。
まあ、こういう妄想をしながら組み立てられるのもリアルタイムで作るガンプラの楽しみなわけで。次回の放送も期待しています。
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