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MG ゼータガンダム Ver.Ka

4 月に発売されていた MG ゼータガンダム Ver.Ka を完成させました。

MG 1/100 MSZ-006 ゼータガンダム Ver.Ka

発売タイミングがゼルダと被っていたせいで時間がかかってしまいましたが、ようやく完成。

MG ゼータといえば Ver.2.0 が発売されたのが 2005 年。実に 18 年ぶりのリファインです。Ver.2.0 は Mk-II と併せて私がガンプラ趣味に戻るきっかけをくれたキットだったので、その実質的な後継キットが出てきたことは実に感慨深い。
今回のテーマは原点回帰ということで、テレビアニメ版の設定画イメージに寄せる形でのキット化とのこと。だから近年のゼータガンダムの立体化とは随分雰囲気が変わっています。

キット全体がとにかくシャープ。各パーツのエッジが立っていて、なんかバンダイらしくない(笑。でもゼータガンダムとしてはこれくらいピシッとエッジが立っているほうがゼータらしい。

最近水星関連のキットばかり組んでいたせいで、久しぶりに宇宙世紀系それもゼータの設定画に忠実なキットを見るとすごくクラシックなガンプラに感じます。最新のキットなのにどこか懐かしささえある。

このキットを特徴付けているポイントはいくつかあって、中でも最大の特徴は「胸部のダクトが下を向いていること」ではないでしょうか。これまでの立体化は構造上の制約なのかダクトが前向きにアレンジされているのが一般的で、ゲーム等でもそのデザインで出てくるから「ゼータの胸部ダクトは前向き」というイメージが定着していました。でも改めて設定画を見てみると確かに下を向いていて、このキットはそれにかなり忠実。
顔も短めでシュッとした感じであることが多かったのが今回は面長でエラが張ったような造型。発表時の商品画像を見たときにはなんかカッコ悪いと感じたものでしたが、実際に組み立てて設定画と見比べると「そういえばゼータガンダムってこうだったわ」と思えます。まるでアニメからそのまま飛び出してきたかのような造型。

ちなみに胸部のフィンなどのディテールパーツにシルバーのエクストラフィニッシュが施されていたり、全体的な雰囲気は 6 年前に発売された MG ダブルゼータ Ver.Ka と揃えられています。並べて飾ったらさらにカッコイイだろうし、同じコンセプトで Mk-II や百式の Ver.Ka も商品化してもらってネェル・アーガマのガンダムチームを再現してみたくなりますね。

ウェイブライダー形態。まず感じるのが従来のキットに比べるとフライングアーマーが小さいこと。ウェイブライダー時のプロポーションを追求するとフライングアーマーが大きくなりがちなのですが、あまり大きすぎると MS 形態時に背中に大きいモノを背負っている印象になってあまりカッコ良くない。このキットではその問題を絶妙なバランスで解決してきました。それでいてさらに「主翼が逆 V 字になっている」などの設定画に寄せるこだわりも盛り込んできていて、非常に挑戦的なキットです。

MS-ウェイブライダーの相互変形は相変わらず複雑な手順を経る必要があります。が、変形にまつわる可動部品が従来よりもシンプルかつ丈夫なつくりになっていて、変形中に外れたりパーツが折れたりしそうになる心配がほぼゼロ。唯一、腰のサイドアーマーがポロリしやすいのだけが難点ですが、それ以外に欠点らしい欠点がない。MS でもウェイブライダーでもカッチリ固定できるし、ギミック全体がよく作り込まれています。

そして驚いたのが完全変形を実現したキットでありながら、従来のキットよりもゼータの腕や脚が太く、力強い造型になっていること。今までのキットでは腕や脚が華奢で、スマートで格好いいんだけどガンダムとして強そうにはあまり見えませんでした。でも今回は胴体や四肢含めマッシブな印象で、これなら Mk-II よりも明らかに強そうだしジ・オやキュベレイとも渡り合えそう。ガンダムであるからこそ重要なポイントです。

部品点数が多くて大変なキットでしたが、それ故に組み立て甲斐がありました。ゼータは歴代ガンダムの中でも特に好きな機体の一つだからそれをこの完成度でキット化してくれたバンダイにはありがとうと言いたい。設定画イメージでのキット化をここまで完璧にやられたら、逆に他の立体化がアレンジされすぎて邪道に見えてきてしまいました。

あー、ひさしぶりにゼータガンダムのアニメを見返したくなってきたなあ。

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