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マクラーレン 60 周年と MP4/4

六本木ヒルズにて今週末開催されていたマクラーレンの 60 周年イベントを見に行ってきました。

McLaren M6GT

生粋のレーシングチームであり、現在はロードカーも手がけるマクラーレン。設立 60 周年にあたる今年はモナコ GP とインディ 500 で世界三大レース制覇をフィーチャーしたスペシャルリバリーを投入したり、まさに今週開催されているイギリス GP でも 2000 年代のマクラーレン F1 を彷彿とさせるクローム仕様のリバリーを持ち込んだり、いろいろと楽しませてくれています。

東京では麻布にマクラーレンのディーラーがあるのは知っているけど私には敷居が高くて入ったことがありません(笑)。でもこういうイベントならば気軽に行けてマクラーレンの実車や F1 マシンを直接目にすることができる、ということで足を運んできました。

※今回の写真は全て α7 IV+FE24-105/F4G にて撮影。

McLaren M6GT

このパパイヤオレンジが鮮烈なクルマは 1969 年のマクラーレン初のロードカー(のプロトタイプ)、M6GT。残念ながら量産される前に創業者のブルース・マクラーレンが事故死したことでプロジェクトは中止されましたが、この官能的なボディラインは今見ても惚れ惚れします。

McLaren MP4-12C

2011 年発売のロードカー「MP4-12C」。マクラーレンの 1997 年の F1 マシン「MP4-12」と名前が似ているけど関連はなく、当時のマクラーレン F1 マシンのプレフィックスである「MP4」に 12 気筒とカーボンセルを示す「12C」を組み合わせたネーミングです。

もう十年以上前のクルマとは思えない、現代にも通用する先進的なデザイン。私はグランツーリスモのゲーム中では何度も乗ったことがありますが、これだけ間近で見るのは初めてです。マクラーレンとかフェラーリ、ランボルギーニあたりの実車を前にするとドキドキしますよね…。

McLaren ARTURA

こちらは最新のロードカーである「アルトゥーラ」。PHEV 仕様のロードカーです。この手のスーパーカーはエンジンが爆音というイメージがありますが、PHEV だとどんな乗り心地なのか一度乗ってみたくありますね。
約 3,000 万円という価格はマクラーレンの中ではむしろ安い方だったりします。いずれにしても手が出る代物ではありませんが…。

McLaren ARTURA

この後ろにある F1 マシンには人だかりができているのに、アルトゥーラや MP4-12C を眺めている人がほとんどいないのがちょっと寂しい。
まあおかげでほぼ貸し切り状態でじっくり見ることができました。

McLaren MP4/4

で、目玉の展示車両がコレ。マクラーレンと言えばこのクルマ、というくらい伝説となった 1988 年のマクラーレン・ホンダ MP4/4 です。
アイルトン・セナとアラン・プロストのコンビで年間 16 戦 15 勝を記録した当時の最速マシン。

McLaren MP4/4

マクラーレンといっても自社で保有する MP4/4 はそう多くないはずだからこれはホンダからの借り物だろうと思ったら、1988 年ベルギー GP 優勝車とのことでやはりホンダコレクションホールからの借用品でした。
このクルマはあちこちで展示されていて私も何度も見ていますが、何度見ても惚れ惚れします。やっぱり赤白のマールボロ・カラーは永遠だよなあ。

McLaren MP4/4

現代の F1 マシンと違って余計なものがついていない潔さが美しい。
本格的な空力時代に突入する前の、ホンダのエンジンパワーで無双していた時代の象徴ではありますが。

McLaren MP4/4

ちなみにイベントの一般公開に先立って行われたプレスイベントでは、MP4/4 に加えて 1990 年の MP4/5B も展示されていたようですね(これもホンダからの借用品と思われる)。
私は 1998 年はまだ F1 を見ていなくて、リアルタイムで見るようになったのは 1990 年からなので MP4/4 よりも MP4/5B の方が思い入れが強いんですよね。会場のキャパ的に無理だったろうけど、MP4/5B も見たかったなあ。

McLaren MP4/4

そういえば今年の F1 は今のところレッドブルが全勝記録更新中で、マクラーレンが 1988 年に記録した年間勝率 93.7% をついに破る可能性が出てきています。
一方でマクラーレンチームは今季ずっと低迷していたのが、一週間前に投入したアップデートが当たりだったようでイギリス GP では予選 2-3 番手という大躍進。この後行われる決勝レースがどういう展開になるか、楽しみにスタートシグナルを待っています。

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