6 月末に COVID-19 に感染して、今では当然ながらすっかり治っているのですが、その後慢性的に鼻の不調に悩まされていました。鼻づまりの酷いときは偏頭痛の原因にもなったりするからけっこう困る。たぶん副鼻腔炎だろうと思い耳鼻科を受診したところ案の定の診断でした。でも医師によると「副鼻腔炎って抵抗力が落ちてると風邪でも発症するくらいのものですから、コロナの後遺症とかあまり深刻になる必要ないですよ」とのこと。
とりあえず抗生剤を処方してもらって治療中なのですが、どうもスッキリ治りきらない。このまま悪化して手術が必要になってもイヤだなあ…と考えていたら、そういえば先日クマデジさんが鼻うがい器具を買ってだいぶ良さそうだったのを思い出し、私も同じものを発注。
かかりつけの耳鼻科では鼻うがい薬としてサイナス・リンスを推奨していて何度か買おうと思ったのですが、あれ自体は小林製薬のハナノアの大容量版みたいな感じなのでポンプ式のハナクリーン α のほうが洗浄力が強そうだな、と。いずれも生理食塩水で鼻腔内を洗浄する器具ですが、ハナノアは 50mL(250mL 版もあるらしい)、サイナス・リンスは 240mL でいずれもプッシュ式、ハナクリーン α は 300mL でポンプ式。洗浄だから容量が大きくて水勢を出せる方が良いわけです。
ポンプ付きの容器からホースが生えています。特に電気を使うこともなく、ポンプを押し込むことで薬液が噴射される原始的な仕組み。それ故にメンテナンスの手間が少ないのは良いですね。
なんか子どもの頃に水遊びに使った玩具を思い出します。
40~42℃ のぬるま湯にこのサーレ・MP という薬剤を溶かして使います。薬剤といっても 300mL の水に溶かしてちょうど生理食塩水の濃度になる量の塩(塩化ナトリウム)にメントールを混ぜただけのもの。コストを抑えるなら食塩で自作することもできますが、量の調整が面倒なんですよね…。
容器には簡易温度計がついています。我が家の洗面所の水栓ではお湯は 38℃ までしか出ませんが(浴室ならもっと高温にできる)、推奨温度より多少低くてもまあ大丈夫でした。
ノズルは三穴式。ポンプなのでかなり勢いよく出ます。この水勢はプッシュ式では出せないのではないでしょうか。
既に一週間ほど、毎日二回ずつ使ってみています。大量の薬液で、しかも勢いよく洗い流せるから鼻腔だけでなく副鼻腔まで(といっても入口付近まででしょうが)洗浄できている感覚で気持ち良い。洗浄後は鼻の奥まですごくスッキリします。生理食塩水だから鼻の奥がツーンとすることもないし。メントールはどんな感じかと思ったら多少の清涼感を与える程度で、使用後に必要以上にスースーする感覚はありません。
耳鼻科で処方された抗生剤は副鼻腔内で繁殖する雑菌を抑えるためのものですが、この器具による物理的な洗浄と組み合わせればより高い殺菌効果が期待できるはず。実際、抗生剤だけ飲んでいたときよりも具合が良い実感があります(抗生剤の効果が出てきただけという可能性もあるけど)。
私はもともと鼻炎持ちで花粉症は酷いし、風邪を引くと鼻の症状が出がち。しかもそれが後鼻漏(鼻水が喉に落ちる現象)となって喉で雑菌が繁殖して喘息気味になることも多くて困っていました。でもこれで洗浄すれば鼻の悩みは軽減されそうだし、今の副鼻腔炎が治っても花粉の季節には常用しようと思います。鼻炎持ちには福音とも言える器具で、良い買い物でした。
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