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Apple M3

Appleの「M3」は何が進化した?3分で分かるスペック比較 – PC Watch

Apple が新プロセッサー「M3」ファミリーとそれを搭載した MacBook Pro/iMac を発表しました。

M3 は iPhone 15 Pro に搭載された A17 Pro に続く 3nm 製造プロセッサーで、PC 向けとしては世界初の 3nm 製品になります。性能としては CPU については M1→M2→M3 で等幅程度の性能向上のようですが、それよりも内蔵 GPU の性能向上と電力効率向上(製造プロセス微細化の恩恵ですね)が主眼と言って良さそう。まあ現代のコンピューターは AI 関連の情報処理をはじめとして GPU への依存度が高まっているので、妥当な進化でしょう。
搭載製品としては無印 M3 が 14″ MacBook Pro の下位モデルと iMac。M3 Pro/Max が MBP の上位モデルとなっています。MBP は M2 世代では無印 M2 は載せずに Pro/Max だけでしたが M3 では無印の選択肢があるんですね。今後 MacBook Air を M3 世代に更新するとまた(M1 時代のように)差分が小さくなってしまうのはどうするんでしょうか。それとも MBA はまだ当分据え置きなのか。

それにしても米国で 14″ MBP の M3 無印モデルが USD1,599 というのを見るとすごくリーズナブルに見えるのですが、日本国内だと JPY248,800 という価格になっていて割高感が強い。だいたい USD1=JPY155.6 くらいのレートで換算されていることになります。まあこれには価格表示が日本は消費税込み、米国は Sales Tax 抜きになっているというカラクリがあって(アメリカは州や都市によって税率が異なるため一律表記にできない)、税抜き価格同士で比較するとするとエントリーモデルの MBP が USD1=JPY141.5 という計算。
ただ MBP の場合は高価格モデルになるほどレートが高く設定されていて、14″ MBP の M3 Max モデル(JPY538,800)は USD1=JPY153.1 で設定されています。できるだけエントリーモデルの価格が高く見えないよう努力した跡が見られますね。ちなみに 16″ MBP はモデルによって傾斜がついておらず、どの機種も USD1=JPY145 くらいで価格設定されています。

一方で ARM ベースプロセッサーのライバルである Qualcomm が Apple M3 の発表にぶつけるようなタイミングで次世代 SoC「Snapdragon X Elite」を先日発表しました。

【笠原一輝のユビキタス情報局】ライバル完封のSnapdragon X Elite、ベンチマークでその実力が明らかに – PC Watch

この記事によると Snapdragon X Elite は CPU 性能で M2 を圧倒し、GPU 性能は M2 と同程度ということのようです。ただこれは M3 発表前の情報であり、Snapdragon X Elite と Apple M3 をガチンコで比較したらどうなるんでしょうね。
また Snapdragon に関しては搭載 Windows PC の普及が進んでいないという根本的な課題があります。アプリの互換性が最大の理由ですが、「徐々に改善している」というレベルではなく「もうほとんど問題はない」というレベルにならないと普及の閾値は超えないでしょう。個人的には電力効率の良い ARM ベースで自由度の高いモバイル PC が出てきてほしいと願っているのですが。

対する Intel も 12 月にアーキテクチャーとブランディングを刷新した「Core Ultra」を正式発表予定ですし、久しぶりにモバイル系の CPU/SoC が盛り上がってきた感じ。Windows ユーザーである私としては本命は Core Ultra ですが、複数企業による競争こそ進化の源泉だからどのメーカーにもがんばってほしい。また Apple Silicon に関しては iPad の性能向上という観点でも注目しています。今の iPad Air/mini には大きな不満はないのですが、買い換えに足る新製品が出てきますかね。

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