先日エアレース X のライブビューイングを観に行った際、パルコの坂を下ったところにある渋谷 MODI のエントランス付近で先週発売されたばかりの Meta Quest 3 の体験イベントをやっていたので少しだけ見てきました。
AR のエアレースを観た直後に最新の VR/MR ヘッドセットを体験するというのは妙な巡り合わせ。ちなみにエアレース X は Meta Quest のライバルである Pico がスポンサーだったりします。
ゲームプレイの体験は待ち時間があったようで試しませんでしたが、デモ映像の体験のほうは空いていたのでとりあえず少し触ってみたインプレを。
まずは Quest 2 に対して本体・フェイスパッドともに大幅な薄型化がなされていて、取り回しが良くなっています。HMD が薄くなるということは重量物が体の重心に近くなる=より軽く感じるわけです。さらには使わないときにその辺に置いておくのにも邪魔になりにくい。機能や性能も大事だけど、取り出して身につけるのが億劫になったら HMD は終わりだからこの進化はかなり大きいと感じました。
映像に関しては、私は Quest 2 世代はほぼ未体験に近いので主な比較対象が初代 PSVR と Oculus Rift、HTC Vive あたりという古いデバイスだからあまり参考にならないかもしれませんが、網目感が少なく高密度な画質。色乗りも良い。これなら画質についての不満はあまり感じなさそうです。
そして何より驚いたのがカラーパススルー MR。Quest 3 の前面についているカメラを通して HMD 外の実映像と VR 映像を重ねて表示できる機能ですが、十分な解像度があって遅延もほぼ感じないレベルで、これなら確かに「つけたまま生活できそう」と感じられるレベル。まあ片眼 2K×2K の映像だから肉眼で見るほどの解像度はないのですが、そろそろカラーパススルー MR が実用域に入ってきたと言って良さそう。
まんまと欲しくなってしまったわけですが、問題は ¥74,800 という価格と(現時点での)アプリケーションの少なさですね。この金額を払うならもうすぐ出てくる新型 PS5 が買えるじゃんと思うけど、ほぼ最新ハイエンドスマホ級のスペックを備えたデバイスがこの値段というのはむしろバーゲン状態とも言える。PC+Steam という代替手段がある PS5 と違って Quest 3 はこれに代わるものがないからなー。あとは「このハードを買うに足るキラータイトル(ゲーム)」または「毎日でも使いたくなるキラーアプリ」のどちらかがあれば…というところなのですが、これだけのハードが出たらアプリはもう時間の問題だろうという気もします。そのうち買ってしまうかも。
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