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オクトパストラベラー II、メインストーリークリア

発売日に買ったはずのオクトパストラベラー II、まだプレイしています。途中でゼルダが発売されたからしばらく中断していて、ゼルダクリア後にちょっとずつ進めている感じ。

オクトパストラベラー II

ドット絵の世界観を現代的に表現した HD-2D の美しさは本作でも健在。特に II で導入された昼夜切り替えシステムによって美麗に表現される月光や星空、街の夜景などに目を奪われます。

8 人のプレイヤーキャラのフィールドコマンドも昼夜それぞれに用意されて前作に比べるとやることが二倍になるはずですが…多少アクションや条件が変わる程度で実質的には「NPC を冒険に同行させる」「アイテムをもらう/奪う」「NPC を気絶させる」「情報を入手する」の四種類にすぎず、あまり目新しさはありません。強いて挙げるならヒカリの「覚えた技」(NPC を倒すとそのキャラクターが持っている戦闘スキルを使えるようになる)くらいですかね。

II では前作で不満だった部分の解消に力を入れている印象があります。特に「8 人の仲間がいるのにキャラクター同士の絡みが少なくて一緒に旅をしている意味を感じにくい」というのが顕著でしたが、本作では前回もあったパーティーチャットに加えてメインキャラ二人ずつを軸としたシナリオ「クロスストーリー」が用意されています。この物語を通じてようやくメインキャラ同士の関係性が感じられるようになり、なかなか好印象。人によっては妄想や薄い本が捗りそうでもあります(笑

前回のエントリーではゲームごく序盤のキャラクター 4 人を集めたところまでしか書いていませんでした。残りの 4 人のうち、まずは盗賊ソローネ。盗賊団内の権力闘争で同じ仲間や上役を倒して上り詰めていく、という仁義なき戦いが主軸のストーリー。ちょっとジョジョ 5 部みを感じます。そういえば大陸の覇者の「富」編もそのまんまジョジョ 5 部だったし、これは間違いなく制作陣の中にジョジョファンがいますね…。

アグネアと並ぶ本作の癒やし枠、狩人オーシュット。ずっとシリアスだった前作の狩人ハンイットとは対照的に天然キャラでほっこりします。彼女の故郷トト・ハハ島を襲う危機から救うために伝説の魔物三体を従えてくるのが旅の目的。

神官テメノス。キャラクター的には前作の学者サイラスに近いポジションです。このシナリオはちょっと異色で、聖火教会の異端審問官であるテメノスがある連続殺人事件の真相を追うミステリー風の展開になっています。教会絡みということは本作の本筋に深く関係するシナリオになるだろうと思って後半に取っておきました。割と救いのない重ための話でしたが、テメノス(CV:石田彰)の飄々とした芝居にちょっと報われます。

戦士ヒカリ編。前作でも戦士オルベリク編はかなり重たい、かつファンタジー RPG として王道のアツい物語でしたが、今回も負けず劣らず重い、それでいてアツい展開。CV:松田洋治で、王家の血を引く正義感の強い若者で、身体に呪いを受けており、ときにその呪いの力を使って戦う…って完全に『もののけ姫』のアシタカじゃないか(笑
いろいろと心の中でツッコミを入れつつも、こういうベタベタな展開は嫌いじゃない。クサい台詞を堂々と言い放つドット絵キャラ、むしろ大好物です(笑

ちなみに前作ではメインストーリーは各キャラに 4 章ずつ用意されていましたが、本作では最大で 5 章まであります。キャラクターによっては 3~4 章で終わってしまうものもありますが、その場合も途中の章が 2~3 パートに分かれていて実質 5 章分のボリュームがある感じ。全体的にシナリオの厚みは前作を超えている印象ですね。前作ではどのシナリオも起承転結が分かりやすくてワンパターン気味でしたが、本作は構成を変えたことで展開にバリエーションが出たように思います。代わりにダンジョンが少し簡素化されたような気もしますが。

個人的に演出がいちばん面白かったのは学者オズバルド編。これもまた救いのない話なのですが、オズバルドが CV:中田譲治、ライバルであるハーヴェイが CV:子安武人!この超ベテラン声優二人の掛け合いは聴く価値あります。中田譲治の渋い芝居(38 歳にしてはちょっと渋すぎか?)も素晴らしいけど、キレた悪役を演っているときの子安武人の輝きぶりが半端ない。いやあ、いいもの聴かせてもらいました。

実はゲーム序盤は前作および『大陸の覇者』とシステムが変わり映えしないしテンポもあまり良くないしジョブや装備のバリエーションが狭くて爽快感も薄いし、であまりモチベーションが上がらなかったのですが、バトルジョブや上級ジョブを網羅して敵をブレイクしやすくなり、ダメージ限界突破のサポートアビリティによって五桁のダメージを叩き出せるようになると尻上がりに面白くなってきました。このシリーズはグラフィックも音楽もいいけど、やっぱりバトルの爽快感がキモですね。

というわけで、8 人のキャラクターのメインストーリーを一通りクリアしました。しかしこれで終わりではなく、前作同様に 8 人の共通の敵となるラスボスが存在するはずです。各メインストーリーの終盤に「暗黒」というキーワードが出てきたし、きっとそれと聖火教会が関連する話になっていくのでしょう。

春先にいくつかプレイしたいゲームタイトルが控えているので、本作はとりあえず年内目標でエンディングを目指そうと思います。

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