メインストーリーをクリアしたオクトラ II、尻上がりに面白くなってきたので勢い任せにラスボスまでクリアしました。
メインストーリーとクロスストーリーを全てクリアすると「エクストラストーリー」が始まります。8 人の旅人たちがそれぞれの目的をいったん果たし、互いの旅を労うためにキャンプをする…というところから、ラスボスに向けた物語が始まります。
前作ではメインストーリー後には特に大きな演出はなく、ラスボスがあくまでサブトーリーの一つとして組み込まれていたから少し盛り上がりに欠けた部分がありました。今回はちゃんと主たるシナリオとして据えられていて、プレイヤーとしてもやってやるぞ感が高まる。
8 人がキャンプに興じる一方で、世界では 4 箇所に祀られているエルフリックの聖火が消えていきます。
この火が消えたことで世界には太陽が昇らなくなり、ずっと夜に。本作から導入された昼夜切り替えシステムはこのためにあったのかー!とここに来てようやく悟りました。フィールドによっては BGM も一切かからなくなり、異様な雰囲気に包まれます。
消えた聖火をなんとかすべく、とりあえず大聖堂のあるフレイムチャーチに向かったところ神官ミントに遭遇。穏やかで優しい印象のミント、テメノス編のラストで微妙に不穏な気配を漂わせてると思ったら…まさかの本作の黒幕の一人とは!
以前取ってあった「聞き出す」のスクリーンショットを見返してみたところ…左端を縦読みすると「全てうそ」。こわーーーーーっ!!!
まあシナリオ上ではテメノスを励ますだけの脇役にしては CV: 上田麗奈というのはちょっと豪華すぎるのでは?というのは薄々思っていましたが、まさかこういう展開が隠されていたとは。確かに二面性のあるキャラクターをやらせたら随一、という配役ではあるけど。
ミントさん密かに好きだったんだけどな…と思いながらも戦闘になだれ込むしかないわけです。
このエクストラストーリー、他にも「あのキャラクターが実は」的な展開てんこ盛りで驚かされました。まあ味方だと思っていたキャラが最後にはだいたい裏切るのがオクトラという作品ですが、8 人の主人公と絶妙な距離感にいたキャラが手のひらを返してくるから意表を突かれます。そういえばあのキャラ、特定のイベントを済ませた後は全然見かけなくなったな…と思ったらそういうことだったのか!的な。メインストーリーが終わったからと完全に油断していました。
かくかくしかじかで四つの聖火を再び灯すと、最終目的地が明らかに。
それぞれのキャラクターのシナリオの裏に見えていた「暗黒」がそこにあるというわけです。
エクストラストーリーで物語の裏側がどんどん明らかになっていくのですが、謎解きという感じではなく敵のほうから勝手にネタばらしをしてくるような展開なのがちょっともったいなかったなあ。少し取って付けたような印象で、もう少し自分の手で謎を解いていくくだりがほしかった。
ラストバトルは「邪神ヴィーデ」戦。例によって複数段階に分かれたラスボス戦になります。
途中からは全メンバーがバトルに参加し、 4 人+4 人を切り替えながら戦う総力戦。「戦闘不能からの復活禁止」なんていう反則級のデバフを使ってくるから大苦戦。あと一歩で倒せそうなところまで行きながらも二回全滅しました。
いろいろと試行錯誤した末に邪神ヴィーデを撃破!クリア時は Lv68-70 のパーティでした。
トドメの一撃は奥義じゃなくて、シールド削りのつもりで使ったパルテティオの獣人呼び。何とも締まらないクライマックスだけどむしろそれがオクトラ。
というわけで、改めてのエンディング。
前作とは違ってクロスストーリー等を通じて 8 人の旅人の関係性が描かれたおかげで、ちょっとしんみりするラスト。
エンドロールではここまでのボスバトルがいくつも再現されるのですが、登場しているキャラクターとバトルジョブがちゃんと自分のプレイ時の状態を再現してくれていて胸熱です。
そしてここに流れてくる CV の名前が軒並み私でも知ってるレベルで有名な声優さんばかりで改めて驚きます。メインキャラ以外でもボスキャラや主要なサブキャラはほとんど聴いたことある声だったからなあ。それも人気声優というより実力あるキャストを揃えてきているのがすごい。
序盤はちょっと乗れなかった部分もあったけど、後半に行くにしたがってどんどん面白くなっていった作品でした。どうしても二番煎じ感が出てくる中、シナリオはできるだけ幅をもたせようという努力が感じられたのも良かった。
ちなみに裏ボスとして前作のラスボスであるガルデラが用意されているようですね。主人公側も前作とはジョブやアビリティのバランスが変わっているからまた違った戦い方を要求されそうだし、そもそも前作のラストバトルでの苦戦を思い出すとそう簡単に勝てる気がしない(;´Д`)。改めて、腰を据えて攻略していきたい。
あとクリアするまで後半は封印していたサントラもこれでやっと全編聴くことができます。本作も音楽が良かったから、じっくり聴き込もうと思います。
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