スポンサーリンク

築地 鮨 江戸時代 その 4

寿司を食べに行こう、というお誘いをいただいて久しぶりに築地へいそいそと。

鮨 江戸時代

数年ぶりの江戸時代です。
ここには何度か来ているけど本当においしい。だから誘われるたびにホイホイと来てしまうわけです。

一杯目は迷わずビールから。サッポロのプレミアムビール「白穂乃香」があったら頼まざるを得ません。
その名の通りほのかに香るまろやかな生ビール。これからの魚介と和食の導入にちょうど良い。

この三点盛りの前菜は左から順にあん肝、鰹のたたき、自家製明太子。
あん肝のうまさはもちろんのこと、漬け込まれたニンニクチップと共にいただく鰹のたたきも、市販品じゃ出せない濃厚な明太子もどれもうまい。

これこれ、これですよ。

からの、生牡蠣。「クリーミー」なんて言葉が陳腐に感じるほどうまい。
こういう魚介の粋を味わえるなら、プリン体も食あたりも、もう何も怖くない。

こんな絶品を迎え撃つならビールじゃなくて日本酒が不可欠でしょう。
というわけで、石川の銘酒・菊姫を。北陸の定番銘柄の一つですがやっぱりうまい。

穴子の白焼。鰻の白焼は好きだけど穴子って白焼で食べるもの、という認識がなかった。
この店で出す穴子に臭みなんてあるわけないでしょ!と言わんばかりの丁寧な仕事で、ただふっくらとおいしい。

丁寧な仕事の極致…という感じの鱧の酒蒸し。
ほわっ、とろっ、とした食感の後を追いかけるようにほんのりと鱧の甘み。これを幸せと言わずして何と言う。

平目の昆布〆。
何でも昆布文化の県(富山)で生まれ育ったから昆布〆はたくさん食べてきたけど、県外で昆布〆に出会う機会って滅多にないんですよね。この昆布〆、よく締まっていて昆布の旨味が平目にしっかり乗っかってる。これは日本酒が進んでしまうやつ。

そうなると浦霞を追加してしまうわけです。
この宮城の銘酒もまた魚や鮨によく合う。海沿いの米どころで造られた酒が合わないわけがない。

平貝の磯辺焼き。火を通した平貝と海苔の香ばしさに、脳内が瞬時に海辺。それでこそ磯辺焼。
しかも噛んでみると中には雲丹が隠されていて、反則級のうまさ。こんなにおいしい磯辺焼、今まで食べたことないかも。

さらに蛤のしゃぶしゃぶ。
プリッとした蛤そのものもおいしいけど、スープまで残さず飲み干したくなるおいしさ。

鮨屋に来て、鮨を食べる前にもうかなり満足なんですけど(笑。
でも握りはこれから。写真を全部載せていたら終わらなくなってしまうので、ここからはややダイジェスト気味にいきます。

まずは小肌の握りから。
江戸前といえばこれですよね。北陸生まれの私は東京に出てくるまで小肌というものを食べたことがなかったのですが、光り物好きとしては今では大好物のネタの一つです。

ガリの脇に添えられているのはなんと南瓜の漬物。
南瓜って漬けるとこんな味になるんだ!という驚きがあります。こうやって食べると確かに瓜の一種、だけど他の瓜系の漬物よりも濃密感あっておいしい。これ、気に入りました。

金目鯛の漬け握り。金目ってそもそも鮨で食べる機会自体が少ないのに、さらにその漬けの握り。
でも煮付けにすると味がよくしみてうまい、それを煮付けずに漬けにしたところで同様に味がよくしみてうまいわけです。これはうまい。

カマトロ。鮪って中トロや大トロは一般的だけどカマトロってほとんど食べたことがないような。

ひー、語彙がなくなるほどおいしい。

定番、雲丹とイクラ。
もう通風も糖尿もどんと来いと言いたくなるほど、後先がどうでもよくなるおいしさ。いや健康は大事ですが。

そして中トロ・大トロ食べ比べ!

中トロを食べた瞬間にはこれもう大トロ級じゃない!?という感じなのに、大トロを食べると確かにこっちが大トロだ!となる。
それでいて、サシがよく入っているように見えるのに脂っこくなく、むしろ軽い食感。だからいくらでも食べられそうな気がしてくる。

穴子の握り。
さっきの白焼とは違い、こっちはタレで…なんだけど、タレの甘みの奥からほんのり柚子の香り。これまた上品でおいしい。

普通の玉子焼(右)とかすてら玉子焼(左)の食べ比べ。
いい鮨屋って玉子焼からしておいしいものですが、この店の普通の玉子焼きも期待を裏切らないおいしさ。そしてかすてら玉子焼は同じ玉子焼きでも別物、まるでスイーツのような甘いおいしさ。これはいずれも甲乙つけがたい。

〆は柚子シャーベットでスッキリと。

いやはや、今回も最初から最後まで本当にもれなくおいしかった。
鮨屋に来て握りの前に一品料理フルコースというのもどうかと思ったけど(笑)、これは大満足ですよ。

お誘いありがとうございました。
ごちそうさまでした。

コメント

スポンサーリンク