こないだ作った HGUC ガンダムの隣にガンキャノンを並べたいなー、と思っていたらおあつらえ向きに再販が来ていたのですかさず確保して組み立てました。
こちらもいわゆる REVIVE 版のキットです。大量のバリエーションが存在するガンダムとは違ってガンキャノンは商品点数が少なく、私が作ったのは 19 年前に組んだ MG 以来。HGUC だから部品点数も少なくサクッと組み上がってしまいましたが、プロポーション的にはほぼ非の打ち所がないくらいよくできたガンキャノンです。
スラッとしたガンダムとは対照的な寸胴ボディ、野暮ったいランドセル、この中途半端さがいいんですよ。まあ同じ V 作戦の一環として開発されたはずなのに(多少開発年次が違うとはいえ)ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの共通部品がコアファイターくらいしかない、という設定は工業的に考えると無理がありますが。そういう意味では連邦にはガンダム以前にもガンキャノンやガンタンクが(旧仕様とはいえ)配備されていた、という THE ORIGIN の設定の方が納得感はあります。
ゴーグル型のアイセンサーはクリアパーツで表現されています。内部パーツをメッキシルバーで塗装しようかとも考えたのですが、白いパーツの生地色そのままの方がクリアパーツの発色が良かったため無塗装でスミ入れだけ施しています。
マーキングシールは機体番号のみ付属。カイ機の 108、ハヤト機の 109 に加えて『めぐりあい宇宙』で 1 カットのみ登場したパイロット不明の「203」が入っているのがマニアックで良い。私はオーソドックスにカイ仕様にしました。ミハル、俺はもう悲しまないぜ。
ガンキャノンの良い意味での野暮ったさが最も表現されているのが腕や脚の関節部分ではないでしょうか。何とも言えない旧式感。と同時に、肘や膝の蛇腹っぽい処理にガンダム以前の大河原メカ(タイムボカンシリーズとか)の流れを感じます。ファーストガンダムに出てくる MS だと他にはアッグシリーズとかに顕著ですが、そこはかとなくタツノコプロを感じるんですよね。それこそが大河原邦男らしさの一部なのかもしれませんが。
ガンキャノンの立体化で重視されがちなのがこのショルダーキャノンの伏せ撃ちポーズの再現性。テレビシリーズの OP『翔べ! ガンダム』における「うてよ うてよ うてよ」のカットですね。このキットには平手パーツがついていて当然のように再現可能です。手の形だけじゃなくて首を大胆に仰向けにできる可動性も必要だからガンプラ的にはそれなりにハードルはあります。
シンプルなキットながら、ショルダーキャノンの角度を変えることでポージング時の雰囲気がけっこう変わってくるから遊び甲斐のあるキットでもあります。欲を言えば両手でビームライフルの把手を掴めるような形状の左手パーツがついていてほしかった。
ガンダムと並べると作戦行動感が俄然高まってきます。特に地球降下~ジャブロー戦までの間はガンダムとガンキャノンが連携する場面が多かったですからね。
この調子でガンタンクも組み立てたくなるところですが、ガンタンクは REVIVE 版が出ていないから作るとしても 24 年前の HGUC しかないのがなあ。それならもう一体ガンキャノンを作ってハヤト機を並べた方が満足度が高い気がします。
とりあえず RG Ver.2.0 から続いてきたファーストガンダムのガンプラ欲は一段落しました。次は何を作ろうかなあ。
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