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東京都足立区谷在家の肉豆腐とサバみそ煮

「家の料理みたいな味だから、毎日でも食える。この普通さがいいんだ」

荏原交通

昨日のエントリーに引き続きドラマ『それぞれの孤独のグルメ』の第 2 話の聖地巡礼レポート続編です。

今回のゲスト主人公・毛利(演:マキタスポーツ)はタクシードライバーという役どころでしたが、荏原交通という実在するタクシー会社が撮影に協力していました。荏原交通は主に東京の城南地区を拠点とする会社で、そこのドライバーが夜勤明けの朝食にわざわざ城北エリアの食堂に行くというのはちょっと考えにくい(笑。
そういえば第 1 話でもゴローと中華屋のオヤジが水切り勝負をしたのは荒川か隅田川か…と思わせておいてロケはもう少し上流の彩湖(埼玉県)で行われてました。レギュラーシーズンのドラマではそのあたりの位置関係はある程度現実に沿っていたものでしたが、今回のシリーズは映像の作りやすさ重視で普通のドラマっぽく撮られているようです。まあ、個人的にはお店がちゃんと実在していればそれで OK です。

話を元に戻して、あまりのメニューの多さに一回では食べきれず実は別日にも食べに行っていました。

みたけ食堂

みたけ食堂

前回は五郎が食べた料理を中心にピックアップしましたが、今回は毛利が食べた料理を軸にレポートしていきます。

みたけ食堂、放送後はどうなっているかちょっと分かりませんが放送前は時間によって満席だったり逆に一人貸し切り状態だったり、けっこう客入りに波があるように見受けられました。まあ早朝からお昼過ぎまでの営業ならそうでしょうね。

みたけ食堂

さて、今日はなに食おう。分かっていてもあまりの選択肢の多さに目が泳いでしまいます。毎日同じものがあるわけじゃないから、その日出ている中で自らの気分にバチンとハマるものを探し当てる楽しさ。ただ、後ろに他のお客さんが並んでいるとちょっとしたプレッシャーを感じるところでもあります(笑。

料理に手を伸ばしていると大将やおかみさんが「しょうが焼き、もつ煮込みできますよ」「コロッケ温めましょうか」とか声をかけてくれます。こういうちょっとした気遣いに人情を感じられるのがこの店の良いところ。

みたけ食堂

この日のマイ・セルフ朝ご飯は肉豆腐とサバみそ煮が主軸。放送前だったから五郎や毛利が何を食べるか定かではない状況で行ったのですが、結果的にゴローが本来食べたかった組み合わせ(実際には勘違いしてもつ煮込みとサバみそ煮を食べた)を選んでいました。

見た目が全体的に茶色っぽいけど、これでこそ町の食堂らしさ。
うん、いただきます。

みたけ食堂

肉豆腐、量多め。確かにこの見た目なら豆腐入りのもつ煮込みに見えなくもない。
豆腐への色の染み具合を見ただけで、全部の具材に味が浸透し熟成された肉豆腐ってわかる。

みたけ食堂

あーーー、期待通りのうまさ。甘め、濃いめの味付けで食べるほどに食欲増進。
これ知るまで全部飲めるタイプの肉豆腐だし、場合によっちゃあこれだけでごはん一膳イケル。肉とダシのうまみを豆腐が、ネギが、全部受け止めている。この肉豆腐はご馳走レベルだ。

みたけ食堂

サバみそ煮。これも定食屋おかずの王道中の王道。白飯との相性最高なやつ。
ごはん、並盛りでも十分多いと思ってたけど、この店のおかずの前ではやっぱり大盛りにしておくべきだったかもしれない。それくらい、それぞれのおかずのごはん求心力が強い。

みたけ食堂

なすみそ…とは残念ながらタイミングが合わず、代わりになすしょうが焼き。茄子って味付け次第で何にでも化けられる、貴重な野菜。味噌もいいけど醤油と生姜の味付けもいいじゃないか。

そして何よりこのサイズ、絶妙。ちょっとだけサビしい、あともう一品小さなおかずがあれば…という客の気持ちをわかってらっしゃる。社食や定食屋に行っても小鉢一品追加しがちな自分としては、こういうのめちゃくちゃ嬉しい。

みたけ食堂

肉じゃがコロッケとも残念なことに縁がなく、こちらは普通のコロッケ。
おかみさん曰く肉じゃがコロッケは手間がかかるからレアメニュー扱いらしい。でも多分、放送からしばらくの間は定番として仕込まれていそうです。

みたけ食堂

ひじき煮。こういう家庭的な一皿があるところに温かみを感じる。メインにはなり得ないけど副菜としてあると嬉しい小鉢がいろいろ用意されてるのがこの店のいいところなんだなあ。

みたけ食堂

独りで食べていたら、おかみさんが話し好きな方のようで手の空いたときにいろいろと話しかけてきてくれました。常連じゃなくても複数回行ったらすっかり顔を覚えられてしまった模様。
そして貴重な撮影台本まで見せてくださいました。「五郎さんがこの席に、毛利さんがこっちに座って…」から始まって撮影の裏話をいろいろ聞かせていただけたのも嬉しかった。私もなんだかすっかりこの店に昔から通っているかのような気分になりました。

料理やお店の雰囲気、人情に至るまでこの上なく『孤独のグルメ』らしい店でした。
創業は五十年以上前とのことで、あれだけのおかずを、こんな朝早くから毎日…こういう食堂があり続けられる世の中であってほしい。

放送後の混雑が落ち着いた頃に、またなすみそと肉じゃがコロッケを求めて食べに行こうと思います。
ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。ドラマ『孤...

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