朝から今日イチ驚いたニュース。
スタジオカラー×サンライズの新たなガンダム「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX」 – AV Watch
今まで何の噂もなかったガンダムの新シリーズが発表されました。それも制作はスタジオカラー、監督を鶴巻和哉、脚本を庵野秀明/榎戸洋司が担当…ってそれほぼエヴァンゲリオンの布陣じゃないですか。ガンダムの新作以上にこういうコラボレーションがあり得るとは想像していなかったけど、実際に形にされるとこれほど見てみたいガンダムの新作もない、というくらいに面白そう。
庵野監督的には「シン」シリーズで過去の特撮作品のリメイク/リブートを手がけてきましたが(現在制作中と言われる『宇宙戦艦ヤマト』もおそらくこの流れにある)、ここにきてガンダムにファーストのリメイクではなく完全新作という形で関わってくるとは思いもしませんでした。
そういえばマクロスの次回作はサンライズが制作中。アイドル×ロボットバトルなら今はサンライズ以上に適任はないと思えます。そしてそのサンライズがガンダムをカラーに任せる、というようにアニメーションの大型 IP がスタジオの垣根を越えて展開されるのは興味深い状況です。ガンダムは近年では世界展開を強化しているから話題性という点でもカラーとのタッグは肝煎りなのかもしれません。
『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』というタイトルも考察のし甲斐があります。英語版ならまだしも日本語タイトルで「Gundam」を英語表記したのは史上初ではないでしょうか?また「GQuuuuuuX」という造語にも仕掛けがありそう。「u」を六つ重ねた意味とか、ロゴではその u の重なりがまるで伸縮しそうに見える点とか。主役機ジークアクス(ガンダム)自体にこのネーミングとリンクするようなギミックが仕込まれているのかもしれません。近接武器がビームサーベルではなくむしろザクの象徴であるヒートホーク的なもの、という点にも意味があるに違いない。
ガンダムのデザインもまたインパクトがあります。前作『水星の魔女』のエアリアルはどこか 2000 年代以降のアナザーガンダムをミックスしたような既視感のあるデザインでした。が、ジークアクスは少なくとも過去のどのガンダムにも似ていない。系統的にはエヴァっぽい…というか一目で山下いくと氏のメカデザであることが判ります。これだけでカラー制作というのが解るし、これほどメカデザインのキャラが立っているというのもすごいこと。一見ガンダムっぽくないように見えるけど、じっと見ているとガンダムに見えてくるから不思議なものです。
特報映像では『ヱヴァ Q』冒頭の US 作戦のような空間機動を見せており、バトルの描き方もガンダムというよりカラーっぽい。これをガンダムと言って良いのか悩むけれど、ガンダムとエヴァのハイブリッド的な何かを見られそうなことには期待しかありません。
女性が主人公でガンダムは戦争ための兵器ではなく決闘のための道具、という設定は『水星の魔女』と重なるところが多い。戦争をメインテーマにして人が死にまくるよりも(少なくとも序盤は)生死をかけた物語にしないほうが現代では受けが良いということなのでしょうかね。でもそこはガンダムだしカラーだし、最終的には重たい話になっていきそう。
ちなみにガンダム作品にも関わらずメインヒロイン二人の CV がそれぞれ京アニの代表作のメインヒロインと同じ、というのは喜ぶ人の顔が思い浮かびます。
本作はテレビシリーズとして日本テレビ系列で放送されるとのこと。日テレということは金曜夜のフラアニ枠か土曜夕方でしょうか。しかも来年 1 月(ってもう来月やんけ)には物語序盤を劇場上映するようで、テレビ放送は早ければ来年 4 月の可能性があります。
『水星の魔女』の完結からたった二年足らずでテレビシリーズの新作が出てくるとは予想だにしていなかったから驚いていますが、今から楽しみです。
で、ところで閃ハサの続編はまだですか(´・ω:;.:…
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