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Nextorage CFexpress Type A 256GB NX-A2SE256G

Amazon のスマイルセールで安くなったタイミングを狙って、遂に CFexpress カードを入手しました。

Nextorage / CFexpress 4.0 Type A メモリーカード NX-A2SE256G

NX-A2SE256G

カメラ用メモリーカードの次世代規格(というにはもう一般化しつつあるけど)たる CFexpress。高速なのは分かってるけど容量単価が高いから今まで SDXC カードで我慢していましたが、昨秋 Nextorage からリリースされた「A2 SE」シリーズは 256GB モデルなら同社の UHS-II SDXC との差額が 20% 程度。これはそろそろ手を出して良いタイミングだろうと考え、スマイルセールで少しでも安くなるのを狙っていました。

今のところ二種類存在する CFexpress は Type B が主流で、よりコンパクトな Type A を採用するのはソニーのみ。なんかメモリースティックのような末路を辿りそうな気配がしてなりませんが、やむを得ません。

ちなみに今回の CP+ でも Nextorage ブースに行ってきたのですが、担当の方によると「ソニーは CFexpress Type A カードが高いからといって SD カードを使い続けているユーザーが多い。このお求めやすい A2 SE シリーズで是非 α 本来の性能を発揮してほしい」と意気込んでいました。

NX-A2SE256G

この A2 SE シリーズは最新の CFexpress 4.0 規格対応。カメラ側はまだ 2.0 の機器しか存在しないためカードの性能をフルに使うことはできませんが、逆に言えば今後カメラを買い換えたときにもこのカードで十分使えるということです。

アクセススピードはリード最大 1,900MB/s、ライト最大 1,700MB/s。カメラ側が CFexpress 2.0 規格の上限 1,000MB/s で頭打ちになるけどそれでも UHS-II SDXC の上限(312MB/s)の三倍だから十分すぎます。
ちなみに Nextorage の Type A カードとしてはさらに上位にあたる A2 Pro シリーズが発表済みで、最大アクセス速度はリード 1,950MB/s・ライト 1,900MB/s で A2 SE と大差ないように見えますが、最低継続書き込み速度が A2 SE が 400MB/s なのに対して A2 Pro は 1,900MB/s(つまり最大速度と同じ)という違いがあります。まあ 8K 動画を回しっぱなしにでもしない限りそこまでのスピードが必要になることはないでしょう。

NX-A2SE256G

Type B とは違い Type A カードのコネクターは SD カードのように剥き出しになっています。が、SD で故障の元だった端子間のリブが廃止されて壊れにくそうな形状に。また A2 SE シリーズではシェルの大部分が金属製になり耐久性が高そうに見えます。

NX-A2SE256G

Type A カードは SD カードよりも少し厚い代わりにコンパクトで、機器側も SD/CFeA のコンボスロットを作りやすいメリットがあります。Type B カードは一回り大きい代わりに二倍の転送レーンを使って高速化しやすいのが特徴。Type B でもかつてのコンパクトフラッシュよりは小さいから、多くのメーカーが性能重視で Type B を採用するのはまあ解る気がします。

NX-A2SE256G

私の α7 IV はスロット 1 が CFeA/SD のコンボ、スロット 2 が SD 専用だから CFeA をメインカードとして使う予定。まあ今までもスチルで撮る限りは UHS-II SDXC で困っていませんでしたが。今後 CFeA デュアルスロットのカメラに買い換えたらもう一枚買い足すつもり。

UHS-II 比でどれくらい速くなったか、Nextorage の NX-F2SE128G と比較ベンチを取ってみました。とはいえ CFeA 用のカードリーダーは持っていないので、α7 IV を PC に USB(3.2 Gen2)接続して計測。SD カードの方は α7 IV 内蔵スロットと SanDisk の UHS-II 対応カードリーダー SDDR-489 の両方で計測しています。

CrystalDiskMark

まず SD カード内で比較すると、やはり α7 IV 経由で転送すると専用カードリーダー比で速度が半減することが分かります。これは転送時にカメラ側の OS に仲介させるわけだからオーバーヘッドが生じているということかと思われます。
一方で CFexpress はカメラを仲介させてもシーケンシャルリード/ライトともに 550MB/s を超える速度が出ています。これはカードリーダー経由で UHS-II SDXC を使ったときよりも二倍速い。CFexpress カードの公称値よりもずいぶん低い値しか出ていないのは、まずカメラ側が CFexpress 2.0 対応(つまり理論値 1,000MB/s までしか出ない)な上にカメラに転送を仲介させることで遅くなっている、ということでしょう。それでも SDXC カードを使うよりは CFexpress カードで撮影して、転送もカメラを PC に繋いだ方が速いことになります。

カードリーダーを使えばもっと圧倒的に速く転送できるはずですが、スマイルセールの影響か Nextorage 製の Type A カードリーダーは品切れ中。安いものでもないし、今後タイミングが合ったときに買うことにします。

とりあえず直近で書き込み速度が要求される撮影は来月の F1 日本グランプリになる予定。活躍してくれることを期待します。

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