エチオピア系の料理が楽しめるお店があると聞き、東急都立大まで先日行ってきました。
『孤独のグルメ』をきっかけにいろんな国の料理に触れる機会が増えたせいか、食べたことのない各国料理を食べてみるのが近年楽しい。ヨーロッパとか東南アジア方面の料理には触れる機会が多いけど、東欧とか中東~アフリカあたりのものを食べるチャンスってそうそうありません。エチオピア、どんな感じなんだろう。
お店はアフリカというよりはヨーロッパを感じる建物の 2F にありました。
店内もかなり洒落ています。やっぱりどこかヨーロッパ風、それもどちらかというと地中海っぽい。まあ私はそんなにアフリカの文化を知っているわけじゃないけど、アフリカ各国は植民地時代を経てヨーロッパの文化の影響をかなり受けているはずだし、そう考えるとなんか納得です。
ランチメニュー。
ギリシャ風、U.S.ビーフ(アメリカ?)、モロッコ風、グリーク(ギリシャ)・オムレツ、ラザニア(イタリア)…あれ?エチオピアは?
…改めて調べたところこのお店は元・駐日エチオピア大使館の料理長だった方が営んでいるとのこと。つまり必ずしもエチオピア料理に限らないということですね。エチオピアって紅海側にある国だから地中海とはあまり関係ないと思うけど、地中海沿岸の各国料理が多いのはシェフの得意分野なんだろうか。
まずはこの店の名物という「ファラフェル」。イスラエル発祥で中東やエジプトでよく食べられる料理とのこと。
見た目は小ぶりのコロッケで、確かに揚げ物という意味ではそうなんですが主な食材はひよこ豆。それをスパイスやハーブと一緒に練って揚げたものです。だから最初の食感はサクッとしていてコロッケっぽいけど、その後は豆だからもそもそ。スパイスの香りは確かに中東~アフリカの料理という感じ。しかも豆だからか、コロッケよりもお腹に溜まる感じがある。ほ~、面白い。
グリーク・オムレツ。卵をたっぷり使った大ぶりのオムレツで、中にはほうれん草といろんな種類のキノコ。
味付けはちょっと濃いめで、具だくさんなこともあってオムレツらしからぬ食べ応え。ハードチーズがたっぷり振りかけられているのも味・香りともに良し。なかなかおいしい。
そして「スブラキ(ギリシャ風チキンのスパイス串焼き)」。
これまた想像よりワイルドな見た目で出てきたのに驚きます。チキンの串焼き、というより鶏むね肉版のシュラスコ。グリーンサラダの他にさまざまな焼き野菜が添えてあるのも嬉しい。
少し辛味のあるタレとスパイスが食欲を刺激する。カタマリ感のあるチキン、量が多いにも関わらずどんどん食べていける。
そういえば以前食べたギリシャ料理もなんかこんな雰囲気だったなあ。西欧料理の作り込まれた感じとはちょっと違う、素材のおいしさを活かす方向の料理。
食後はアイスコーヒー。エチオピアだからやっぱりモカなんですかね?フルーティーな香りと酸味が食後に心地よい。
結局エチオピアとは関係のないものばかり食べてしまったけど、イタリアンやスパニッシュとは一線を画す地中海感、良かった。たまにはこういうのもいいですね。
ちなみに今回は頼みませんでしたが、この店ではエチオピア料理として「インジェラ」と呼ばれるエチオピアの主食も提供しています。これ、しばらく前にネットミーム化した「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットに」した料理なんですね。ググってみるとあまりおいしくないという評判の方が立っているようですが、この店のシェフが作るならおいしいに違いない。これまたググってみたら、この店のインジェラはおいしいらしいという話で安心しました。機会があれば一度食べてみたいところです。
ごちそうさまでした。










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