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Kenko PRO1D (W) N レンズプロテクター登場

反射防止コートを強化したレンズ保護フィルター – デジカメ Watch

【Amazon.co.jp限定】ケンコー(Kenko) 72mm レンズフィルター PRO1D プロテクター(W)N レンズ保護用 薄枠 日本製 272527

ケンコーがレンズプロテクターの定番「PRO1D」シリーズをリニューアルしました。地味めなニュースだからサイカ先生のエントリーがなければ見逃していました。

旧型からの変化点は表面のコーティング剤の変更のみの模様。反射率が0.5%以下から0.3%以下に低減されています。逆に言うとそれ以外は従来品と変わっておらず、もともと薄枠だったし撥水や防汚などの付加機能も特になさそう。フィルター枠の印字も変更されていないということで、メーカー側の扱いとしてはモデルチェンジというよりランニングチェンジ(製品型番を変えない仕様変更)に近いのだと思われます。

PRO1Dはリーズナブルなレンズプロテクターとして長らく定番の座にありましたが、値段だけなら近年はAmazonベーシック(コーティングがなくてバキバキに反射するから私は絶対に買わない)や中国メーカーに脅かされていたし、マルミやハクバといった競合が軒並み反射率0.3%をスタンダードにしてきたことでPRO1Dの仕様の古さが目立っていました。特に昨今はレンズの光学性能やコーティング技術が大きく向上したことで、相対的にプロテクターが光学に及ぼす影響が高まってきたこともあります。そろそろスペックの底上げが必要だったことは理解できます。

PRO1D

一方でサイカ先生も指摘する通り、新しいPRO1D Nは従来品よりも大幅に値上がりして実勢価格で1.5倍程度になってしまっています。これは初物だからというよりも原材料である硝材の値上がりによるところが大きいと思われます。硝材のコストは原材料費の高騰や為替などの影響によりここ3年ほどで30~40%も値上がりしており、ケンコーとしても今までの値段で売り続けるのは不可能。以前はコストパフォーマンスの優等生だったハクバが近年ガッツリ値上げしたのも同じような理由だと思われます。
PRO1D Nではそこを反射率低減という付加価値をもって値上げの正当性としたかった、というのが実際ではないでしょうか。コーティング剤の変更は、メーカー視点では上位モデルと共通にすることで逆に合理化できている可能性もあります。

そう考えると、サイカ先生は「もう少し時間が経てば、Kenko PRO1D プロテクター(W)Nの値段も落ち着くでしょうかねえ」と書いていますが、当面値下がりする理由が思い当たらないんですよね。もはやPRO1Dは値段だけミドルクラスであまり付加価値のないフィルターになってしまった、と考えたほうがよさそう。

やはり現時点では在庫がある限りマルミのEXUS旧モデルが最もお買い得なのは変わらないと思います。まあこれもただの在庫処分だとしたらいずれは枯渇するだろうから、そう遠くないうちに「マトモなレンズプロテクターを買おうと思ったらそれなりに出費が必要」という時代が来てしまうのかもしれませんが。

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