あれは汚いよ! アントネッリ、優勝ラッセルの動きに憤慨。アストンマーティン・ホンダはペース優れず|F1カナダGPスプリント
ラッセルに非情な試練……アントネッリが驚異の初優勝から4連勝! ハミルトンがフェラーリ加入後最高位の2位|F1カナダGP決勝
スプリントとの二本立てレースだったカナダGP。日本からの観戦勢としてはアメリカ大陸でスプリントをやられると起きてるのが辛い…。
またFODでの中継は実況:サッシャ氏、解説:森脇元康氏という珍しい布陣。DAZNからフジテレビに移ったことで実現したタッグですが、森脇解説はやっぱり安定感ありますね。ドライバー視点の中野信治氏とは異なるレースを俯瞰するような解説は久しぶりに聞くと良い。
■スプリント
カナダを得意とするラッセルがスプリント予選からレースまでを優位に進めました。とはいえレースではラッセルとアントネッリがバチバチの攻防を繰り広げ、最終的にはラッセルがアントネッリを押し出す形で勝利。まあアントネッリも熱くなってしまった部分はあっただろうけどちょっと無理なところで仕掛けたかなという印象。この時点では決勝レースは勢いはあるけど粗さもあるアントネッリと経験が物を言うラッセル(ただし極限状態が近づくとミスも多い)との心理戦になるかな、と予想していました。
一方で優勝争い以外の部分では大きな動きがなく退屈なスプリントでした。下位チームはほぼ決勝に向けたテストと割り切って走っていた節もあったし。
■決勝
序盤、中盤、終盤で全然別のレースを見たかのような長いレースでした。
スタートはウェットから徐々に乾いていくコンディション。インターミディエイトタイヤでギャンブルに出たマクラーレンはスタート自体は良かったもののレースペースが上がらず早々にドライタイヤに交換し、この時点で実質的にレース終了。それからはしばらくメルセデス2台のマッチレースでした。抜きつ抜かれつ、お互いに小さなミスを犯しながらのデッドヒートは久々にワクワクさせられました。が、30周目にラッセルのマシンに突如として致命的なトラブルが発生してストップ。それからはチェッカーまでアントネッリの一人旅でした。
前戦マイアミではメルセデスと他チームとの差が少し縮まったかのように見えたものの、今回はメルセデスが二台で競っている間に後続とのギャップがどんどん広がっていく状態。やはりメルセデスと他チームとの性能差はまだ決定的に大きいことが明らかになったレースでした。
中盤戦は多くのドライバーにインシデント責、ストレートでの危険なレーンチェンジ、黄旗違反やピットレーン速度違反などでペナルティーや審議が多発。ラッセル以外にもマシントラブルでのリタイヤも多く、いかにもカナダらしいサバイバルレースに。
そして終盤はラッセルが消えたことで表彰台の2段目を争うフェルスタッペンとハミルトンのデッドヒートが見られました。レース序盤のウェット路面ではフェルスタッペンが先行したものの、乾いてくるとマシン性能差が如実に出始めて最終的にはハミルトンがオーバーテイクを決めて2位に。表彰台にハミルトンとフェルスタッペンの両チャンピオンが並んだのは久しぶりでした。
ということでカナダGPはアントネッリが初優勝からの4連勝という史上初の記録を打ち立て、チャンピオンシップにおける優位を固めたレースでした。ラッセルとの点差は43、まだシーズン序盤ゆえに確定的なことは言えませんがアントネッリ的には少し余裕ができたと言えます。
メルセデスのバチバチのチームメイトバトルは2016年のハミルトンvsロズベルグ以来10年ぶり。キャラ的にはラッセルがロズベルグのような精神戦をしかけてもおかしくありませんが、2016年と違うのはメルセデスチーム自体がアントネッリ贔屓に見えるところなんだよなあ。チームメイト相手にいろいろと仕掛けるラッセルに対してトト・ウォルフがチームラジオで諫める、という展開が目に浮かぶようです。
次は二週間後のモナコGP。電力差でオーバーテイクが容易になった今季のマシンでもモナコでの追い抜きは簡単ではないはず。いつもの退屈なレースが今年は変わるかどうか、が最大の見どころになると思います。


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