公開直後はタイミングが合わなかったので少し遅れて観てきました。
私は少年期は完全にジャンプ派だったからサンデーやマガジンはほとんど通ってきておらず、パトレイバーはリアルタイム世代だったにも関わらず触れてきませんでした。大人になってから劇場版三作品を観ただけなので、私にとってパトレイバーといえばマンガ・テレビアニメ版よりも押井守の作風が前面に出た劇場版1・2の印象が強い。今回の『EZY』には押井守は関わってないとのことでしたが出渕メカ好きだし、という軽い気持ちで鑑賞。
どんな感じかと思ったらテレビシリーズとしてやりそうなアニメを映画館で上映した、というような作りなんですね。上映時間70分を全く異なる3つのエピソードに分けている。実質的にテレビアニメ3話分相当。
だからストーリーも大きな事件を扱うものではなく、警視庁特車二課が扱う日常的な事件に関するものとなっています。東京や日本全体を震撼させるような大事件はないし、かつての劇場版のようなサスペンス的展開もない。シリアス成分薄めでどちらかというとコメディ、その中にレイバーによるアクションが挿し込まれるという構図。ゆうきまさみによるコミックや当時のテレビシリーズはこんな雰囲気だったようですね。ただ、1980~90年代のアニメにあったようなコメディパートを2026年に見るのは個人的にはちょっとキツい。近年よくある80~90年代作品のリバイバルアニメもそういう意味で苦手です。
感想。映像は綺麗だしCGベースで描かれたメカはよく動くし、面白くなくはない…のですが何かが足りない。緊張感ですかね。作中に出てくるどの事件もコミカルさが前面に出すぎていてドキドキしないし、解決したときの解放感もない。市民の安全を守る警察官の仕事がこんなに緊張感なくて良いの?というのにモヤモヤしてしまって今ひとつ乗れませんでした。あと、メカの動かし方もレイバーを単なる道具として冷徹に動かしたいのか、それともキャラクターとして扱いたいのかがシーンによってまちまち。それも中途半端に感じた理由の一つかな。
たぶんこれは本作がテレビシリーズ、あるいは配信の連続アニメシリーズとして展開されていたら「そういうもの」として受け入れていたように思います。映画館でかけるならストーリーも映像ももっとスケールの大きなものを見せてほしかった、というのが本音。
『EZY』は全三作のシリーズとして企画されていて、最終話となる三作目はもう少し大きな事件を扱うことになるようですが、二作目以降は配信に来てからでいいかな…と思いました。


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