前回に引き続き、OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』最新作の世界…いや、地球圏最速上映会に当選したので、満を持して観に行ってきました。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア
ガンダム関連のイベント上映は UC ep6 から数えてこれで五回連続で当選しています。つくづく、私は運がいい…。
会場は新豊洲にあるライヴハウス「豊洲 PIT」。現地に行くまで知らなかったんですが、ごれは「Power Into Tohoku」の略で、東日本大震災の復興支援活動の一環として運営されているイベント会場なんですね。
チケットの競争率はそれなりに高かったようですが、実際には当日券も多少出ていたもよう。事前販売は一人二口まで応募できたので、複数人で応募して当選したけど決済しなかった、という人が少なくなかったんじゃないかと思われます。今後も同様のイベントがあるときには、もし抽選に外れても一般販売、当日券、とダメモトで複数回チャレンジしたほうが良いのかも。
今回のエピソードは「シャア・セイラ編」の後半、コミック 10 巻の内容をほぼなぞった形になっています。
『THE ORIGIN I』のラストで地球に逃げ延びたキャスバルとアルテイシア兄妹が成長していくさまと、平行するように進むザビ家のモビルスーツ開発プロジェクト。この後の物語にも登場する主要キャラクターたちが複雑に絡み合いながら物語は進み、キャスバル改めエドワウ・マスが、いかにしてザビ家への復讐を誓ったか…までが描かれています。『スター・ウォーズ』でいう ep I~III のようなもので、結末が決まっている物語に対する辻褄合わせのような、後付けの物語ではあるわけですが、ファーストガンダムとの連続性を強く意識した演出も相まって、グッとくるシーン多め。ラストはもちろんファーストガンダムにも登場した、印象的な「あのシーン」で、これを見られただけでも前作から 8 ヶ月待った甲斐はあったなあ…と思えます。
劇場公開と VOD 配信はもう二週間後、ファーストガンダムファンならばこれは期待して良い出来なんじゃないでしょうか。
会場のステージは劇中に登場する「クラブ・エデン」を模したセットが作り込まれていて、気分を盛り上げてくれていました。私は運良く 6 列目の席が取れたので、先行上映の映像(いつもスクリーンが小さいので後ろの席だと厳しい)もトークショーも近くで見ることができて、とても感激。
ちなみに劇中の「クラブ・エデン」の酒棚に並んでいるボトルには、ラベルにいろいろと小ネタが仕込まれているらしいので(このセットではそれも細かく再現されていた)、そういう視点で Blu-ray をチェックしてみても面白そう。
上映の前後には、キャスト(エドワウ・マス:池田秀一、セイラ・マス:潘めぐみ、ランバ・ラル:喜山茂雄、クラウレ・ハモン:沢城みゆき)と安彦良和総監督によるトークショー、そしてハモンが唄った劇中歌『By Your Side』の歌を担当した澤田かおり氏による熱唱、という豪華なイベントつき。
トークの内容はネタバレに繋がるのでまた後日書きますが、一番印象的だったエピソードだけメモ:
- 池田秀一氏「THE ORIGIN アニメ化の話があったとき、『僕がいちばんシャアをうまく演じられるんだ!』という思いが強くて、自分からオーディションに名乗り出た」
- 安彦総監督「正直、池田さんが少年期の声を当てることに不安はあった。ちなみに実は池田さんは THE ORIGIN I で田中真弓さんが演じたキャスバル坊やのオーディションも受けに来ていた」
- 池田秀一氏「(安彦監督に向かって)今それバラします!?(汗)でも、オーディションを受けて声を出してみた結果、自分から辞退することにした(笑)」
まあ、実際池田さんのあの声で 14 歳のキャスバル(エドワウ)を演るのは聴いている方にもちょっと無理してる感は伝わってきましたが(笑)、パズーの声に比べれば違和感は少ないです(ぉ。
会場のロビーには例によっていろいろと展示物が。とはいえ前回に比べると展示スペースも展示物も少なめで、他のお客さんも撮影に殺到していたので、あまりじっくり見て回る余裕はありませんでしたが。
安彦先生によるキービジュアルの原画とか。これは BD コレクターズエディション(イベント上映会場限定販売の 1 万円するやつ)のジャケットに採用されている作品ですね。
メインストーリーにほとんど関連しないアムロ少年がちゃっかり登場しているのがポイント(笑。
それからセル画。この剣、どう見ても「ロトのつるぎ」ですよね(ぉ
立体物も。夏に発売されたばかりのセイラさんの 1/8 フィギュアですが、まさかファーストガンダムから 36 年の月日を経てセイラさんが立体化されるとは、こんなに嬉しいことはない…!
ドズル・ザビが乗艦するムサイ改型艦隊指揮艦「ワルキューレ」もこのタイミングで立体化。
ムサイってこんなにカッコ良かったっけ?っていうくらいカッコイイ。しかも艦首のコムサイが着脱可能で、コムサイにはザクも収容可能という細かいこだわり(笑。
完成品フィギュアにはあまり興味ないんですが、これはちょっと欲しいなあ…。
劇場限定ガンプラは今回 HG ガンタンク初期型のリミテッドクリア Ver. とのこと。私はクリア成型のガンプラはあまり好きじゃないのでこういうのには手を出してきませんでしたが、このガンタンク初期型はキャタピラとかガトリングガンのように内部メカが見えるのが萌えポイントだし、成型色が渋めでクリア物にありがちな安っぽさがないのが、ちょっとそそります。ただかなりラメラメしているので、これが苦手な人もいそう。
マスターグレードからは、来月発売予定の MG ガンダム THE ORIGIN 版のサンプルも出ていました。逆向きに構えたシールド、ショルダーキャノン、方や前腕に追加されたバルカン、脹脛の隠しバーニア、など原作劇中の演出で印象的に使われていた装備をひととおり再現。ただ、安彦先生の滑らかな作画の印象からするとかなりカッチリした造形ではあります。
これは私も買う予定。でも THE ORIGIN でのガンダムは、初期型のほかにジャブローで改修された中期型、マグネット・コーティング化にともなう大規模改修を経た後期型の 3 バージョンあるので、プレバンあたりでバージョン違い or 換装パーツを出してくるんだろうなあ。
ちなみにトークショーの中で安彦総監督が「若い人にもファーストの良さを伝えていきたい」みたいなことを仰っていたし、このタイミング(OVA 中ではガンダムは登場していない)での MG 化ということを考えると、もう一年戦争部分までリメイクする気マンマンじゃないですかー!という気がします(ぉ
来場記念品は、テキサスコロニーで乗馬を楽しむエドワウとセイラのイラスト入りミニ色紙。例によって、劇場公開時にはまた絵柄が異なるミニ色紙が先着でプレゼントされるそうです。そ、その手には乗らないぞ(汗
一般公開まであと二週間。私も先行上映会の画音質ではちょっと物足りないので、劇場でもう一度観るつもり。一度鑑賞済みではありますが、改めて楽しみです。
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