サイカ先生に誘われて、友人でもあるプロフォトグラファー南雲暁彦氏の写真展「Index」を見に表参道まで行ってきました。
Exhibition !! 展示完了! 表参道のLa CHIARA(ラ・キアーラ)にて新作「Index」展示します! | Akihiko.Nagumo| 南雲暁彦 Official Website
写真展とはいうけれど、場所は表参道のイタリアンレストラン。写真がメインというよりは一定期間の店内装飾として南雲さんの写真を展示しつつ販売もする、というようなスタンスです。
場所は表参道交差点に面したビルの 7F にあるレストラン。こういう立地で食事をする機会自体があまりないので、ちょっと緊張。
ランチ営業の開店直後に入店したところ他のお客さんはまだおらず、ゆっくり作品を鑑賞することができました。
展示されている作品は合計 8 点。ソファ席の背面の壁に展示されているため、混んでいると個々の作品をまじまじと眺めるのはちょっと躊躇われます。展示されているのは写真というよりも現代アート系絵画のようでもあり、店内の雰囲気作りに一役買っている印象。
写真のモチーフはアンモナイトの化石。それにライティングを施し、ハッセルブラッドの H6D-100c(一億画素の中判カメラ!)を使って撮影したものです。南雲さんというと地球上のあらゆる場所を旅して極限状態で撮影された風景写真のイメージが強いですが、スタジオ写真等でもさまざまな表現に挑戦されています。この写真がどのように撮影されたかは、玄光社コマーシャルフォトの公式サイト「Shuffle」にて南雲さん自ら解説されています。
第13回 Photo Worksとしてアンモナイトの化石を撮る | Still Life Imaging -素晴らしき物撮影の世界- | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
…と思ったらここに展示されている写真はハッセルではなく EOS R で撮ったものらしい?
ここに並んでいるのは、上記のようにして撮影された一つのアンモナイト。それがライティングや切り取り方次第で全く異なる見え方になってくる…というあたり、写真という芸術の奥深さを実感してため息が出てきます。同じ被写体なのに撮り方によって天体現象のようにも顕微鏡写真のようにも見えてしまう。
これなんて、人が踏み入れたことのない洞窟で結晶化したクリスタルの写真…と言われると信じてしまいそうな写真。これもあくまで一億画素のポテンシャルを活かして部分切り出しした写真というのだから驚きます。
近年、個人名を前面に出した活動が増えている南雲さん。コマーシャルフォトグラファーとして、クライアントに求められた作品をどう実現するかを計算して実施し、確実にアウトプットしていく姿勢に強いプロフェッショナリズムを感じます。写真を仕事にするか否かに関わらず、仕事人として尊敬すべき人物。
いい写真を見せていただき、私も刺激になりました。
で、レストランに来たら写真だけ見て帰るわけにもいかないので、そのままランチをいただいてきました。
表参道のイタリアンレストラン:La CHIARA|ラ キアーラ|
ランチタイムはフルコースか前菜+メイン or 前菜+パスタのコースから選びます。
メインとパスタのコースは料理を自分で選べるのに対して、フルコースは基本的におまかせ(苦手な食材等は調整してもらえます)。
まずは前菜。冷たい前菜 4 種の盛り合わせです。パテや鯛のマリネに加えてイイダコまるまる一匹とか、ランチコースにしてもなかなか贅沢。お昼だからお酒は控えましたが、これは白ワインが欲しくなりますね。
自家製フォカッチャ。中身がもっちりしていておいしい。
オリーブオイルが添えられているのも嬉しいじゃないですか。やっぱり白ワインもらえば良かったかなあ。
豆や根菜がたっぷり入った、とろみのあるスープ。器との対比で量が少なく見えますが、実際に飲んでみるとスープというよりも食べ応えある感じで良い。
メインは子羊のグリルにしてみました。羊肉があると他の肉を差し置いて頼みたくなるくらい、羊肉好き。
塩胡椒がしっかり効いた柔らかい肉、とてもおいしい。お昼からこんな贅沢をしていいんでしょうか。
デザートはプディングにアイスを添えたもの。
この店、料理も美味しいけど器がいちいち凝っていて、視覚的にも楽しめます。壁面の展示を定期的に入れ替えているのも含め、空間としての美しさ・楽しさを追求しているのが伝わってきます。
こういうランチ、久しぶり。美味しかったし楽しかった。
やっぱりたまにはこういう好きなものと美味しいものに囲まれて談笑する時間も大事ですね。
このお店も気に入ったので、今度は機会を見つけてディナーに来てみたいところ。ここの料理にワインがあれば、もっと楽しいに違いない。
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