マレーシアGP決勝:レースは赤旗のまま終了!バトンが2戦連続の優勝 (GPUpdate.net)
うーん、不完全燃焼感・・・。全 56 周のレースが夕刻のスコールで赤旗中断→そのまま終了に。バトンがごくあっさり開幕 2 連勝を達成しました。新規参入チームの開幕 2 連続ポールトゥウィンはおそらく史上初。ただ、全周回数の 75% に達しなかったため、今回のポイントは規定の 1/2 とされるそうです。
バトンは予選 Q2 でコースレコード樹立するダントツの速さで、Q3 こそトゥルーリに 9/100 秒差と詰め寄られたものの、今回も勝つべくして勝ったという印象です。スタートでロズベルグに出し抜かれ、いったん 4 位まで後退しましたが、オーバーテイクと遅めのピットインであっさりトップ奪回。荒れた天候にも落ち着いた対応でタイヤ交換を済ませ、ほぼ危なげない形で波乱のレースを勝ち取りました。
チームメイトのバリチェロはギヤボックス交換で 5 グリッド降格になりながらも、アロンソをねじ伏せる走りを見せて 5 位。
今回はトヨタが光ってましたね。オーストラリアからの速さを維持し、ブラウン GP よりも若干軽いタンクで PP を獲って逃げ切るような戦略に見えましたが、雨もあってグロック 3 位、トゥルーリ 4 位というオーストラリアとは逆順でのフィニッシュ。グロックは赤旗時には 2 位でしたが、最終リザルトが 1 周遡って 3 位になったのはちょっとかわいそうでした。でも、ブラウン GP に何かあれば間違いなく初優勝を狙えるポジションにいることは間違いないと思います。
ウィリアムズも開幕戦に続き良い状態が続いていますが、今回は珍しく良いスタートを切ったロズベルグが 1 コーナーにホールショットを決めたものの、まだ優勝への挑戦権を得るほどにはレースでの安定した速さはないようです。一貴のほうは去年に比べれば予選タイムをまとめられるようになってきたものの、なかなか Q3 の壁が厚いですね・・・。
それにしても旧 2 強は今回も体たらく。マクラーレンは今回も揃って Q2 敗退、決勝ではハミルトンはしぶとくポイントをもぎ取りましたが、コヴァライネンはまたしてもスタート早々にリタイア。
もっとひどいのはフェラーリのほうで、マッサは Q1 を「通過できるもの」と思い込んで 2 回目のアタックに出ず、結局 16 位スタート。ライコネンはなんとか 9 番グリッドを得たものの、雨が降り始める前にエクストリームウェットタイヤに履き替えるというあり得ないギャンブルに出て見事に当てが外れ、ズルズルと順位を下げて 14 位フィニッシュ。勝つにはそのくらい賭けないとどうしようもない状況とはいえ、みすみす 4 位を逃して今回も両ドライバーともにノーポイント。このグダグダっぷりは去年の比ではなく、まるでシューマッハー以前のフェラーリ低迷期を見ているようですらあります。
今回は新レギュレーション下のウェットレースがどのようになるかをまざまざと見せつけられたレースでしたが、とりあえず 2 戦を終えての勢力図としては、頭一つ抜けたブラウン GP をトヨタとレッドブルが追い、少し遅れてウィリアムズ、BMW、ルノー(ただしアロンソのみ)、予選はパッとしないけど決勝ではポイント圏内に入ってくるハミルトン、みたいな感じでしょうか。フェラーリは自滅しすぎであまりにもよく分かりません(´д`)。
しかしやっぱりブラウン GP 速いなー。スムーズなバトンと粘りのバリチェロというドライバーの性質もあって、ウェットでも速いということが証明されてしまいました。戦略も破綻らしい破綻はないし、今のところ隙が見あたらないと言っても過言ではありません。まるでシューマッハー時代のフェラーリを見ているよう・・・と思ったら、そりゃ軍師がロス・ブラウンだもの、当然と言えば当然なのかも。逆に今のフェラーリのダメダメっぷりと言ったら・・・ティフォシでなくても、情けなくて泣けてきます。
あ、あと、BS 浜島さん、お願いだからタイヤのライン緑から白に変更してください(;´Д`)ヾ。見分けづらくてしょうがない・・・。
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