F1日本GP予選は僚友との争い制したロズベルグが3年連続でポールポジション獲得
今年も日本 GP の週末がやって来ました。アロンソに「GP2 エンジン」と言われた昨年と違い、今年はシーズンを通じてホンダ製パワーユニットの性能も随分向上して入賞の常連となりつつあるだけに、期待していました。私はまたしても子どもの運動会とかぶってしまいテレビ観戦ですが(泣)、それがなければ本当は現地で応援したかったところ。
マクラーレン・ホンダの予選はなんとバトンがいきなりの Q1 落ち。アロンソも 15 位に沈み、久しぶりに二台揃って後方グリッドからのスタートになります。鈴鹿と同じく高速テクニカルサーキットであるベルギーで好成績を収めていたため今回も期待していたんですが、やっぱり鈴鹿がマシンに求めるレベルは高かったかー。上位ではフェラーリの二台が久しぶりにレッドブル勢を抑える予選タイムをたたき出していることもあり、現在の鈴鹿は想像以上にパワーユニット依存度の高いサーキットになっているようです。
決勝では二人とも得意なスタートダッシュを決めて早いうちに順位を上げるなり、大胆なタイヤ戦略を採って上位を狙ってほしいところ。まあ言われなくてもホンダ的にはホームグランプリなわけで、入賞を狙う戦いを仕掛けてくれるでしょうが。
それにしても驚いたのはハースですよ。開幕から数戦は入賞もあって良かったものの、中盤以降はマシンの相対的な戦闘力が落ち、ポイント圏に名前を見かけることも減ってきていました。それが今回のマシンアップデートがうまく当たったにしても、二台揃っての Q3 進出にはさすがに驚き。でも、この鈴鹿はかつてグロジャンと現チーフエンジニアである小松礼雄氏が 2013 年に(当時はロータスに所属)同じコンビで 3 位表彰台を獲得したサーキット。マシン性能のアップ以上に、小松さんなりの鈴鹿攻略法があったに違いありません。今年の小松さんはもうドライバー担当ではありませんが、久しぶりに小松&グロジャンで鈴鹿を引っかき回すレースを見せてほしいところです。
熾烈なポールポジション争いは、1/100 秒差でロズベルグが制しました。夏休み明けてからのロズベルグは予選で滅法速い。ハミルトンがミスを犯したわけではないようなので、一昨年のロズベルグの一発の速さが戻ってきたようです。鈴鹿は抜きにくくグリッド順が物を言うサーキットだけに、決勝はスタートからターン 1 までを守り切ればロズベルグ有利な状況が生まれるでしょう。
いっぽうでハミルトンは鈴鹿は絶対に落とせないレース。ここでロズベルグに優勝されてしまうと、自力でのチャンピオン獲得が消える(残り 4 戦をハミルトンが全勝しても、ロズベルグは全て 2 位に入ればロズベルグのチャンピオンが確定)だけに大事な一戦となります。かつてのセナ・プロのようなアクシデントが起こってしまう可能性も否定できませんが、是非ともクリーンなレースで勝負をつけてほしいところ。
明日の鈴鹿はどうやら午前中は雨、そしてお昼から晴れていくという天気になる模様。スタート時点での路面がまだウェットなのか乾いているのか、によってもレース展開は全然変わってきます。一昨年のビアンキの事故のようなことは起きてほしくないけど、何かしら番狂わせが起きてくれることは期待してしまいますね。
来季の休養が決まっているバトンにとっても今回がいったん鈴鹿ラストランになるわけで、思い出に残るレースを見せてほしいと思います。
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