今日ちょっと驚いた、夢のあるニュース。
「変形して飛行機になるクルマ」が開発され、史上初の都市間有人飛行に成功したというニュースです。スロバキアのベンチャー企業が開発したものとのこと。
主翼を折りたたんだら普通に乗用車として公道を走れる(道交法的に日本では無理な模様)という、まさに「空飛ぶクルマ」。飛行試験の動画も公開されていますが、羽根の生えた自動車が空を飛んでいる様子は物理法則を無視しているように見えて、なんだかゾワゾワした感覚に陥ります。
一見ル・マン・プロトタイプ的なスポーツカーに見えるデザインながら、側面に主翼を折りたたみリヤには巨大なプロペラと尾翼を備えています。ボディがガルウィング状に開いて主翼を出し入れするギミックとか、もう飛ぶことよりもカッコ良く変形することに命かけてるでしょ的なところもあります(笑)。自動車にそのまんま翼が生えて本当に空を飛んでいる映像は実写なのにアニメか CG に見えてしまう非現実感。「空飛ぶクルマ」というと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン(2015 年版)のようなものを想像しがちですが、こういうアプローチは逆にありそうでなかった。
調べてみたらこのベンチャー、1990 年(30 年前!)から空飛ぶクルマを開発し続けているようですね。
ビジネスになるかならないか以前に技術的に成功するかどうかも分からないプロジェクトにコミットし続けられるというのもすごい。
日本でも三年ほど前に経産省主導で「空飛ぶクルマ」プロジェクトが始まったり、ベンチャー企業が有人飛行試験を成功させたりしていますが、これらは基本的に「大きいドローン」というアプローチなんですよね。
有人飛行といっても飛んだというよりは「浮いた」というレベルだし、都市間飛行まではまだまだ…という印象。
もちろんドローンタイプのほうが滑走路不要とか小回りが利くメリットが大きいので航空機ではなく「クルマ」的な使い方を目指すならこちらのアプローチの方が現実的なんでしょうが、とにかく「変形して飛行形態になる」ほうが夢があるじゃないですか(笑
いいなあ、一度乗ってみたいなあ。
なんだか急に変形ロボットタイプのプラモデルを作りたくなってきました。
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