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Twitter の危機と Threads / Bluesky

MetaのTwitter対抗サービス「Threads」がスタート 文字数は500 – Impress Watch

Meta(Facebook/Instagram の運営元)による Twitter ライクな新 SNS「Threads」のサービスが始まりました。

今週に入って唐突に発表され、しかも 7/6 の 23:00(日本時間)に開始と予告されたところ、7/5 の 23:00 にアプリのダウンロード提供が開始。でもサービス自体は 24 時間後までお預け…だと思っていたら今日になっていきなり 8:00 にサービスインが前倒しされました。あまりにもバタバタすぎた経緯からしてアプリ DL 解禁のタイマー設定を一日間違えたらクレームが殺到してやむなく前倒した…とかではないかと邪推していたりします。
私もさっそく少し触ってみましたが、Twitter と比べて機能の実装がまだ全然足りておらず、見切り発車に近い形でのリリースだったのではないでしょうか。Twitter の API 有料化あたりのタイミングから仕込み始めていたものを、先週末に発生した Twitter の閲覧制限トラブルを見て「ユーザーを奪うなら今しかない」と未完成でも急遽リリースすることを決めた、みたいな流れだったんじゃないかなあ。リリースから 7 時間で 1,000 万アカウント獲得というスピードを見るに、そのタイミングはあまりに絶妙だったと言えます。

Twitter ライク SNS としては Twitter 創業者のジャック・ドーシーが出資する「Bluesky」が先行していましたが、残念ながらあまり盛り上がっていないのが現状。まあ Threads も含め成功するか否かの判断にはまだ速いけど、Threads が一日にしてこれだけのユーザー数を獲得できたのは Bluesky との以下の違いによるものだと思います。

  • 運営元が Fb/Ig を運営する Meta である。認知度が高く、かつ大規模トラフィックにも堪えることが期待できる
  • Instagram アカウントさえ持っていれば特に制限なく始められる(Bluesky は現時点で招待制だから敷居が高い)
  • 何よりも Twitter の閲覧制限という、運営の危機を感じるタイミングでの参入だった(Bluesky の参入時点で困っていたのは Tw のヘビーユーザーくらい)

Twitter / Threads / Bluesky

私は Bluesky はサイカ先生に招待いただいて一ヶ月くらい前にアカウントだけは作っていたものの、あまりのユーザーの少なさに放置していました。が、Threads と比較したかったこともあって今日から使い始めてみたところです。一応それぞれのアカウントを貼っておきます。

Twitter – @brownsugar_t

Threads – @brownsugar_t@threads.net

Bluesky – @brownsugar.bsky.social

最近 Twitter の自分のタイムラインにウンザリすることが少なくないので、せっかく新しい SNS を始めるなら既存の繋がりをそのまま全部持ち込むんじゃなくて一度さっぱりさせようぜぇ!ということで最低限のところからジワジワフォローを広げていこうかと。

Threads はサインアップした時点でタイムラインに知らない人のスレッドがズラッと並んでいたのを見た時点で「これはなんか違う」と思ってしまいました。ある程度フォローを増やすとフォローしている人のスレッドが増えたものの、Twitter のようなフォロー中アカウントだけのタイムラインには(現時点では)ならないようですね。そうやって流れてくるスレッドには自己顕示欲や承認欲求に溢れたものが多く、Fb/Ig っぽさを感じて少し気持ち悪くなってしまいました。この手の SNS の運営にはユーザー間の繋がりを増やし、インフルエンサーの影響を強めてマネタイズに繋げることが重要なことは解っているのですが(そうでないとサービスとして持続できない)、個人的には今の Threads はサービサーが見せたいものの割合が高すぎて居心地が悪い。私の Facebook のタイムラインは半分が広告とおすすめで埋まっていてとても見る気になれないのですが、それに近いモノを感じてしまいます。
一方で Bluesky は全然盛り上がっていないけど、TL には自分がフォローしている人のポストしか流れてこないのが安心感ありますね…。この感覚は現在の Twitter も失ってしまったものだと思います。一方でどうやってマネタイズするか全然見えないのもかつての Twitter と同じ状況なので、このままで良いわけでもないと思いますが。結局はユーザーが見たいものとマネタイズのバランスをどう取るかがキモだけど、最近の大手のサービスはマネタイズ側に傾きすぎなんだよなあ。

私は昔は Twitter のヘビーユーザーだった自覚がありますが、TL がフォロー外のコンテンツで汚されるようになってきたり、TL 上で起きているいろんな論争とか誤解を与えないような言い回しを考えるのとか、いろいろと面倒くさくなってきて最近はツイートすることも読むことも以前よりは減りました。結局は自分のプラットフォームで自分のペースで発信できる blog が一番落ち着きます(笑)。Twitter でさえそんな状況だから Threads や Bluesky に本腰を入れるつもりはないし、少なくとも複数の SNS を万遍なく手当てするのは難しいので最終的にはどれか一つに絞るだろうと思っています。

まあ二年前にあれだけ騒がれた Clubhouse だって今や誰も話題にしていないし、Twitter の危機的状況が落ち着いたら結局みんな Twitter に戻ってくるような気もしていますが。ただ Twitter はイーロン・マスクが大鉈を振るったことで状況を落ち着かせられるだけのリソースがもう残っていないのでは、というのが気がかりではあります。

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