「外回りは、寒さが堪える季節になってきたなあ…」
おっ、おしるこであったまっていくか。
というわけで今回やってきたのは十条。『孤独のグルメ Season2』の第 10 話、甘味パートに登場した「だるまや餅菓子店」を訪れました。東京の北のほうってまったく縁がなく、池袋から北関東にかけての地理がさっぱりだった私は、今回ここに来て初めて十条、赤羽、王子、川口あたりの位置関係を把握しました(ぉ。いやあ、このドラマがなければ降り立たなかった場所にこの 1 年でかなり行きましたね。
餅菓子の販売は店舗の軒先でやっていますが、店内に入ろうとすると店員さんが「氷ですか?」。ドラマのとおり、中で食べるのはどの季節も基本的にかき氷なのか(;´Д`)ヾ。いかん、俺は暖まりにこの店に入ったんじゃなかったのか。
かき氷のメニューはやたらたくさんあります。宇治のバリエーションだけでも氷宇治、氷ミルク宇治、氷宇治金時、氷ミルク宇治金時、特選氷宇治金時、特選氷ミルク宇治金時、とゲシュタルト崩壊しそうなくらい。違いはミルクや金時(あんこ)の有無と、「特選」はよりこだわったお茶を使っている、とのこと。ちなみに「イチゴ」は無果汁の市販シロップなのに対して「自家製イチゴ」はイチゴ果汁から作った自家製シロップ、だそうです。
このお店のかき氷の売りは日光から取り寄せた天然氷を使っていること、だそうですが、この日は残念ながら天然氷が切れているとのことで、いつでも食べられるわけではないようです。食べてみたかったなあ。
その他のメニューはこんな感じで、もうここのところ寒いからおしるこやホットミルクをいただきたくなるところですが、ドラマに登場したあのかき氷のボリュームを考えるとさすがに入らないだろうと、ここはガマン。
ほぉー、ほうじ茶。ほーぅ。
いやあ、あったまるなぁ。
このときは店内に客は私一人で、完全なる貸し切り状態でしたが、夏場は行列ができるほどの有名店だそうで。
店内を見回すと、額に飾られた故・小渕恵三元総理や、タレントの木梨憲武さん・勝俣州和さん・上原さくらさんらが写っている写真が。小渕氏にいたっては内閣総理大臣名での色紙まで飾られていたので、かれこれ 14 年ほど前のものでしょうね。
しばらく待って、かき氷が出てきました。
ゴローちゃんが食べていた栗のかき氷がなかったので、ちょっと高いけどこだわりの特選宇治金時。
というか、ドラマに登場した黒板の限定メニューそのものがなかったようで、ちょっと残念。ドラマの中でも「でもねー、お客さん少ないし、栗を頼む人も少ないから、やめよっかなと思ってんのよね。けっこうめんどくさいし」ということだったし、仕方ないか(笑。まあ、もう栗の季節じゃないしな。
それにしてもでかいかき氷だ。ハンドボールくらいある。
さあ、食べてみようか。
…この氷、羽毛みたいに軽い。バクバクいける。
これだけ食べても、ぜんぜんキーンとならない。
宇治金時だからというのもあるでしょうが、全然甘くなくて、抹茶の香りと金時の素材そのものが味わえる感じで、なかなかうまい。比較していないので、普通の宇治金時に比べてどれくらいうまいかは分かりませんが(笑
冷たいのにキーンとならないのはいいけど、大量にあるので食べている間にどんどん身体が冷えていきます(;´Д`)。
かき氷を食べていたら、店員さんが「氷をお召し上がりのお客様にサービスしています」ということで、みたらし団子を一本いただいてしまいました。
焼きたてアツアツではないけど、だんだん寒くなってきていたので、これは助かる(;´Д`)。熱いほうじ茶のおかわりと一緒にいただいて、体温をリセットします。
しかも、さすがは餅菓子店だけあって、このみたらし団子がまたけっこううまい。これはやっぱりおしるこも頼んでおくべきだったか。
ともかく、完食。うまかったけど、おうふ、さすがに身体が冷えてしまった。
天然氷だったらもっとうまいんだろうなあ、と思うと、夏場に改めて来てみたくなるなあ。今度はオーソドックスに自家製氷イチゴにしようかな。でも、和三盆も捨てがたいんだよなあ。
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