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浅草一文で割り勘してきた

「割り勘でいいか、ウルトラマン」

THe Mefilas Park

映画『シン・ウルトラマン』、賛否両論はあるようですが私は大好きな映画でした。こういう作品を見て気持ちが盛り上がったら現場をこの目で見てみたくなるのが私の性分。聖地巡礼、私の好きな言葉です。

というわけで、ウルトラマン(神永新二)とメフィラスが密談していた千葉県の某団地にある公園にまずは行ってきました。Twitter で最初に巡礼していた先人の「静かな団地だからあまり騒がせたくない」という配慮を私も尊重して具体的な場所は伏せておきますが、『孤独のグルメ』で培った聖地特定スキルを活かして突き止めました(笑。
私が行ったときには他に誰も来ておらず、シン・ウルトラマンファン以外も含め誰もいない静かな団地の公園でした。今後もきっとファンが詰めかけるというよりは、時折カメラを持ったおじさんが静かに写真を撮ったりブランコに乗ったりしていく場所になるのかもしれません。

THe Mefilas Park

神永ポジションに座って考え込んでみたり、メフィラスポジションに座って勢いよくブランコを漕いでみたり、それだけのことが妙に楽しい(笑。周囲に人はいませんでしたが、もし団地のベランダから誰かに目撃されていたとしたらさぞかし奇妙な光景に映ったことでしょう…。でもやはりここは誰かを誘って白シャツと黒スーツの二人組で行くべきだったか。

さておき、「あの公園」をしばし独り占めしてとりあえず満足。というわけで、

「ここでは落ち着かないな。河岸を変えよう」

BANDAI

…今度は浅草にやって来ました。↑は浅草のバンダイ本社ビルに現在展開されているシン・ウルトラマンのラッピング。ビルに描かれているのは『シン・ウルトラマン』のカラータイマーのないウルトラマンなのですが、交差点の信号機を絡めて撮るとカラータイマーに見える、と今話題になっているやつをやってみました。本来のカラータイマーはみぞおちじゃなくて胸の中央にあるものですけどね。
私が撮っている間にも数人が同じ場所で撮影していました。あまりウルトラマンに興味がなさそうな人もいて、映画そのものの人気に関わらずこの場所自体が話題になっている印象。

そしてもう一つの聖地巡礼は、このバンダイ本社から徒歩二十分ほどのところにあるこちらのお店。

浅草一文 本店

浅草一文

劇中でウルトラマン(神永)とメフィラスが飲んでいた居酒屋です。最初に映画を観終わった直後から、ずっとここで誰かと割り勘がしたくてしょうがなかった。今回、私の交友関係の中で一番の特撮/円谷ヲタである某氏をお誘いして来てみました。

なお私は少し早めに電話したから予約できましたが、お店の公式 Twitter で告知されてからファンが殺到しているようで、我々が入店した時点でほぼ満席。現在は予約必須と思われます。

浅草一文

我々はテーブル席に案内されましたが、こちらがウルトラマンとメフィラスが座っていたカウンター席。ちょうど席が空いた瞬間を見計らって撮ってみました。
少し人気が落ち着いたら、改めてカウンター席指定で予約して飲みに来たいところ。

浅草一文

酒棚に飾られている七福神にまぎれてシン・ウルトラマンのフィギュアが置いてあるのが分かります。まあ劇中でのウルトラマンは人類にとって神に近い存在として描かれていたから、あながち間違ってない。

浅草一文

メニュー。こちらのお店はねぎま鍋(葱と鮪)が名物のようですね。
料金体系が 一文=100 円 で表記されているのが面白い。いかにも浅草っぽい。

ちなみにお店の公式サイトには「まずはお席にてお金を木札に両替。(100円=1文)両替が済みましたら、浅草一文自慢のお料理をぜひご堪能下さい。」と書かれていましたが、私が行ったときには最後に普通にテーブル会計でした。今は混みすぎていて木札を扱っている余裕がないということかもしれませんが、おかげでちゃんと「割り勘」ができて良かった(笑

浅草一文

まずは生ビールで乾杯!
映画を観てから、誰かと飲みながらウルトラマンの話をしたかったからとても嬉しい。

浅草一文

こちらがおきまり(お通し)。手前の小皿と奥の小鉢三連がどちらもお通しという豪華さ!これは素晴らしい。しかもそれぞれがちゃんとおいしくて、一品料理として頼みたくなるレベル。

ただ、劇中でメフィラスが食べまくっていた枝豆がメニューになくてあれも日替わりお通しの一種ということだったようです。メフィラスばりに枝豆食べたかったなあ(笑

浅草一文

一文風サラダ。丼にどどんと出てくるサラダ、二人前というには量が多い。
でも普通のグリーンサラダじゃなくて、入ってる野菜が根菜から葉っぱまで多彩、まさに多「菜」。こういうの嬉しくなりますね。

浅草一文

自家製青大豆のざる豆腐。これはメフィラスが頼んでたやつですよね(うろ覚え)。
シンプルなざる豆腐だけど豆の味がちゃんとして、塩をひとつまみ振って食べるとすごくおいしい。

浅草一文

前菜の時点でビールがサクッとなくなってしまったので、飲み物は二十億光年百年の孤独へと移行。
シン・ウルトラマン文脈で飲むと、なんともひき合う孤独の力を感じる味。

浅草一文

これもメフィラスが食べていた、だし巻き卵。
しっかりだしの香りと味がするフワトロだし巻き、これすごくうまい!

だし巻き卵がおいしい居酒屋にハズレなし、私の経験則です。

浅草一文

刺身盛り合せ(二十文)。
こういう店の刺盛りならおいしいに違いないと思ってたけど、なんか想像してたのよりずっと豪華なのが出てきた!

鮪の中落ち、真鯛、小鰭、煮穴子。鮪以外は基本的に江戸前のネタですよね。刺盛りに煮穴子っていうのが珍しい。小鰭も握りじゃなくて刺身はあまり食べる機会ないかも。
中落ちはハマグリの殻でこそげ落として食べるのがまた楽しい。想像以上に満足感の高い刺盛り。

浅草一文

そうなると日本酒を頼まざるを得ません。
この店、雰囲気に違わず日本酒の品揃えが超豊富。でもあまりに豊富すぎて迷った挙げ句、結局地元の銘柄を頼んでしまう自分。

ウルトラマンとメフィラス、このガラスのぐい呑みで飲んでましたよね。同じ店で同じグラスで飲めて感激。

浅草一文

そしてこの店に来たら食べずには帰れないねぎま鍋。並/上/極上の 3 グレードありますが、並はめばち鮪ということだったので本鮪のカマトロを使っているという「上江戸ねぎま鍋」を頼んでみました。
銅製の鍋と鮪のカマトロが運ばれてきた瞬間にテンションが爆上がります。

浅草一文

このサシたっぷりのカマトロ!これは火を入れてしまうのがちょっともったいない。このまま醤油つけてかぶりつきたい。
鮪の質といい、厚切りの程度といい、文句のつけようがありません。

浅草一文

舌の上で融けるように消えていく鮪。そして太くて甘みのあるネギが鮪のうまみを受け止めて、こっちもおいしい。割り下の味付けが濃いめなのがまた良いじゃないですか。
今年は 5 月にしてはちょっと暑いくらいの季節だけど、この鍋なら大歓迎。

浅草一文

鍋の〆はうどんと雑炊(いずれも別料金)が選べたところ雑炊にしてみました。
ここまで食べてきた鍋のうまみを米に凝縮した感じでおいしい…んだけど、この濃口のスープならうどんでも良かったかな。次来る機会があったらうどんを食べてみよう。

浅草一文

最初から最後まで期待通り、いや期待以上においしかった。いい店知ってるじゃんメフィラス。
メフィラスは地球に来訪してからしばらく「プレゼンテーションの準備」をしていたということになっていましたが、本当はあちこち飲み歩いてたんじゃないですかね。メフィラスが本当に守りたかったのは兵器の素材としての地球人じゃなくて日本の居酒屋文化だったのでは、と実際に飲みに行って思いました。きっと他にもうまい店をたくさん知っているんだろうし、メフィラスが東京近郊の居酒屋をめぐるスピンオフ『ふらっとメフィラス』とか作ってくれませんかねマジで…。

劇中に登場した店で新旧含めたウルトラマン談義に花を咲かせ、最後には自分の方が明らかに飲んでるのに割り勘にするというメフィラスムーブを決められたところまで含めて大満足でした(笑。
完全に気に入ってしまったので、映画の影響が落ち着いたら絶対にまた来ようと思います。ねぎましゃぶしゃぶとかくじら料理とか、魚のあら炊きとかも絶対うまいやつ。映画を観て行きたくなった人がいたらぜひ一緒に行きましょう、割り勘で。

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