Nextorage SDXC UHS-II SE シリーズ 128GB

私が最近贔屓にしているメモリーストレージブランドの Nextorage が、Amazon の自社公式ストアにて「カメラマン応援セール」と題して SD カード・CFexpress・ポータブル SSD のタイムセールを行っていたのでこの機会に一枚買い足してみました。

Nextorage / SDXC UHS-II メモリーカード 128GB NX-F2SE128G

以前も書いたとおり、Nextorage はソニーのメモリーストレージ部門が独立し、現在は台湾の Phison 傘下で運営されているメーカー。だからブランドとしては新興ながら製品自体は（良い意味で）枯れている、という認識です。

この↑SD カード、UHS-II 仕様にも関わらず定価ベースで ￥5,990、さらにタイムセールで ￥4,792 というバーゲン価格。SanDisk や ProGrade といったブランドではあり得ない価格帯。まだブランド認知度が低いから少しでもユーザーを増やしたい段階とはいえ、こんな値段で大丈夫なのかこちらが心配になります。

シーケンシャルリード 280MB/s を謳う UHS-II 対応 SDXC カードです。書き込み速度は製品ラベルには明記されていませんが、スペックシートによると 128GB 品が 100MB/s、256GB/512GB 品が 170MB/s とのこと。今回はとりあえずと思って 128GB 品を購入しましたが、128GB も 256GB もバイト単価は大差ないからこのスペックさなら思い切って 256GB を買うべきだったか。

ちなみにこのシリーズは廉価版の UHS-II SE（Standard Edition と思われる）シリーズですが、ハイエンドモデルとして UHS-II Pro シリーズもラインアップされていてそちらはリード 300MB/s、ライト 299MB/s という公称スペックになります。これもハイエンド品としてはかなりの格安。

参考までにベンチ取ってみました。比較対象はソニー SF-E128（マイナーチェンジ前のモデル）と ProGrade Digital GOLD 250R。

シーケンシャルリードは公称スペック通り 280MB/s を達成していて、SF-E128 や GOLD 250R を凌駕しています。しかしシーケンシャルライトも公称通りの 100MB/s で、150MB/s 前後の実測値が出ている他カードの 2/3 程度のスピード。256GB 品ならばここも上回っていたに違いありません。

書き込み 100MB/s というのは UHS-I の高速モデルよりもちょっと速い程度。RAW で高速連写した場合はバッファの解放スピードに多少影響が出そうではあります。それでもサブの SD カードとしては十分な速さなので、大規模なスポーツイベント等でサブカードとして主に活躍してもらうことにします。次のタイムセールの機会があったら 256GB 品を購入して、メインカードとして使うのもいいかな。

Nextorage のカメラマン応援セールは 6/25 までとのことなので、興味がある方は是非。