自力で新譜を追いかけることも少なくなった昨今。昔の音楽仲間に勧められて聴いてみたグループに、相当ハマってしまいました。
メンバーごとにテーマカラーを決めたスーツで毎度ビシッと決め、リードヴォーカルだけアフロ、というコテコテに 80’s ファンクを意識したスタイル。しかし見た目に負けず劣らず、パワフルでパンチのあるヴォーカルとソウル/ファンクミュージックからの影響を強く受けたサウンド最初聴いたときに、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。こういう言葉は普段使わないけど、あえて言うならば「クッソかっこいい」。
自分の好きな音楽と同じルーツを持っている感じがビンビン伝わってきますが、日本人でここまで突き抜けたグループもそうそういなかったのではと思います。
何も言わず、とりあえずこれを聴いてみてほしい。
「グルーヴがある」っていうのはこういう楽曲のことをいうんだ、というのを地で行くようなアップチューン。今風の言葉にすると「エモい」っていうんですかね。
疾走感のあるカッティングギターの音もカッコいいけど、セクシーなファルセットにバスッと重ねてくるコーラスが無茶苦茶痺れる。思わず「抱いて!」と言いたくなります(ぉ
この楽曲は彼らの中でも珍しい全英語詞ですが、YouTube のコメントの大半が英語でつけられているあたりに、本国のソウル/ファンク好きの琴線に触れるものがあることがよく分かります。
単に見た目や雰囲気で 70~80’s ソウル/ファンク風の楽曲を歌っているわけじゃなく、相当勉強して曲を作り込んでいるんだろうなあと思ったら、まさにそのことが伝わってくる記事がありました。あー、やっぱり Earth, Wind & Fire に強い影響を受けていたんですね。
『BRADIOのファンキーハンター』【第3回:カッティングギターの神アル・マッケイ編】 – 耳マン
このファーストフルアルバムの #7『オトナ HIT PARADE』にも「落とした針先 Mary Jane」「今夜つれてって -ブギーバック- 宇宙のファンタジーへ」など古いソウル/ファンクミュージックファンならば反応してしまうキーワードが散りばめられており、おっさんホイホイ力が非常に高い。
年明けに出たばかりのセカンドフルアルバムも、ファーストに負けず劣らずパワフル。
#1『Back To The Funk』・#2『-Freedom-』・#3『彼女ハリケーン』までのたたみかける感じ。野郎バンドの王道をいくイケイケな曲が続いたと思ったら、#4『蝙蝠』では一転して一時期の久保田利伸を彷彿とさせる寂しげなミディアム。そして #5『ギフト』は歌詞を聴き込むと涙がこぼれてきそうになる、親に対する感謝の歌。このギャップの大きさは「捨て猫を拾うヤンキー」理論みたいなもので、反則じゃないかと(笑。
かと思ったら#6『Revolution』・#7『KAMISAMA』・#8『HOTEL エイリアン』と、何もなかったかのようにまたアップテンポでたたみ掛けてきます。捨て曲と感じる楽曲は一曲もないし、録音を聴いているだけでは飽き足らず、ライヴに足を運びたくなってしまうパワーがアルバムの最初から最後に至るまで漲っている。ここしばらく、この二枚のアルバムを延々と聴き続けています。
長らくライヴというものにも行っていませんでしたが、これは久しぶりに聴きに行ってみたいなあ。
コメント