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HONDA Motocompacto

ホンダが「モトコンパクト」を日本初公開! 折りたたんで持ち運び可能、現代版モトコンポとも呼べる電動パーソナルモビリティ – webオートバイ

Motocompacto

ホンダが北米で発表した折りたたみ式電動スクーター「モトコンパクト」が、今週から開催されているジャパンモビリティショー(旧・東京モーターショー)にて国内初公開されているようです。

ホンダの折りたたみスクーターと言えば 1980 年代に販売されていた「モトコンポ」が懐かしい。クルマのトランクに積み込めるバイクとして人気でした。同時発売だったのホンダ・シティ人気も相まって子ども心にも響くバイクだったなあ。折りたたみというコンセプトとネーミングの近さからいって、モトコンパクトは四十年ぶりに登場したモトコンポの後継機と言って良いでしょう。

MOTOCOMPO

モトコンパクトも同様に折りたたんでクルマに積み込むことまで想定されているようです。重さ 18.7kg・幅 10cm 未満ということで乗らないときには畳んで玄関の隅に置いておけなくもないサイズ感。
最高速度 24.1km/h というスピードは電動アシスト自転車以上 50cc 原付未満。航続距離 19.3km はちょっと短い…距離感でいうと山手線の半周弱、東海道線だと東京駅から川崎にちょっと届かないくらい。電動アシスト自転車だと強アシストモードでも 60km 前後は走れるので(まあこれは完全電動ではなくあくまでアシストですが)、電動自転車の 1/3 くらいの距離でバッテリーが切れる感覚ということですね。基本的には自転車通勤・通学程度、あるいはクルマで移動しつつ目的地周辺の小回りが利く移動手段、といったところでしょうか。まあ形状的に乗り心地が良いとは言えなさそうだからそもそも長距離は向いてないか。

ちなみにテレビ東京のバラエティ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』で使われているヤマハ E-Vino は航続距離 29km とのことで、その 2/3 ですね。E-Vino は半径 5km の近距離移動がターゲットとのことなので、モトコンパクトも似たような用途になるのでしょう。
ただし現時点では国内発売については言及されていません。が、あえてモビリティショーで展示するということは少なくとも国内発売に向けたロビイング的な意味合いは込められていそうに思います。また、ホンダレーシング(HRC)はこのタイミングに合わせてスクーデリア・アルファタウリとのコラボ動画を公開しています。

動画はアルファタウリの角田とローソンがホテルの部屋からモトコンパクトに乗って駐車場に移動する、というシーケンスですが、確かに海外だとホテルの駐車場がめちゃくちゃ広かったり少し離れていたりするからそういうラストワンマイルの移動にちょうど良い。しかもサーキット内の移動も km 単位だったりするので、レーシングドライバーの移動手段としては理に適っているように思います。
今回はプロモーション用の間に合わせということでアルファタウリの四角いステッカーが貼ってあるだけでしたが、側面が平面かつ広いということでいろいろとデザインのし甲斐はありそう。仮に国内発売されたとしてレッドブルやアルファタウリカラー、あるいはドレスアップ用のカッティングシートつきで出てきたりしたら欲しくなるに違いありません。

なお今回のモビリティショーではトヨタも折りたたみ式電動スクーター「ランドホッパー」を出展しています。

【e-bike日々徒然】トヨタから折りたためる小型の3輪電動モビリティが登場 – 家電 Watch

コンセプト的にはこっちの方がモトコンパクトよりもホビー寄りっぽい。走り自体はランドホッパーの方が楽しそうに見えます。

大手が揃ってこういうものを出してくるということは、今後国内でも小型電動モビリティの流れが起きてくるのでしょうか。少なくとも電動キックボードよりは筋のいい乗り物だと思うので楽しみです。家族共用じゃなくマイ自転車が欲しいと思っている最近の私にとっても、自転車代わりとしての選択肢になり得る。しばらくこの分野に注目しておこうと思います。

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