シンガポール国内の移動は、今回は仕事ということもあってタクシーが中心でした。シンガポールは国土全体でも東京 23 区とほぼ同じ広さだからタクシーでもかなりあちこち行けてしまうのですが、せっかく来たからには公共交通機関も利用してみたい。今まで台北とソウルで地下鉄に乗ってそれぞれの国ごとの違いが感じられて面白かったので、今回も MRT(地下鉄)に乗ってみました。
シンガポールの MRT の駅は東京の地下鉄よりも入口が綺麗なことが多いです。東京ほど出口が複数あるわけではありませんが、その代わり分かりやすい。
ちなみにこの↑写真は F1 シンガポール市街地コースの最寄りにある Promenade 駅。
切符は券売機で購入します。が現地の人たちは EZ-link カードという Suica 的なプリペイドカードを持つのが普通らしく、券売機を利用している人はほとんど見かけません。券売機の台数そのものもかなり少なく、あくまで旅行者向けという印象。
タッチパネルを操作して路線図または行き先の駅名から選択し、お金(シンガポールドル)を投入すれば購入完了。
出てきたのは「Standard Ticket」と書かれたチケットでした。
ペラペラの紙だけどちゃんと IC カードが入っていて、非接触で決済できるものです。
デポジットは 10 セントなので運賃に 10 セントを加えた金額を払う必要がありますが、この Standard Ticket 自体は使い回しが可能で、これを使って 3 回乗車すればデポジット分が割引きになり、6 回乗るとさらに 10 セント割引きになるというシステム。毎回デポジットの払い戻しを受けなくてはならない韓国の地下鉄よりはラクですね。
二回目以降の乗車の際には、券売機の IC カードトレイに Standard Ticket を載せて運賃を投入すると入金されます。
券売機の指示に従って目的地までの運賃しか投入しませんでしたが、余分に投入すると Suica のように残高としてチャージできたりするんですかね?できなさそうな気はしますが…。
なお券売機の隣には Top-up(継ぎ足し)機が設置されていて、EZ-link カードを持っている人はこの機械でチャージが可能。運賃も EZ-link カードは Standard Ticket よりも安く設定されているようです。
この Top-up マシンでは Standard Ticket への入金はできないようです。
改札機はごく普通の非接触式自動改札。
ホームは私が利用した駅では全てソウルと同様フルハイトタイプのホームドアがついていました。シンガポールは季節問わず暑いので、ホームも車両もこうやってガンガン冷房が効いています。東京の地下鉄はホームが暑いから羨ましい。
駅構内の表示は英語、漢字(中国語)に加えてタミル語(南インドの言語)が併記されているのがシンガポールっぽい。街を歩いていても中華系とインド系と思われる人がかなり多いですからね。こういう人種や文化がいろいろ混じり合って存在している感覚は日本にはあまりなく、新鮮です。
なおシンガポール MRT の運賃はけっこう安く、初乗り料金が SGD1.50、Promenade 駅からチャンギ空港まで行っても $2.40 という値段(いずれも Standard Ticket 価格)。日本だと山手線から羽田空港までこんな運賃じゃ行けないし、地方空港だって市街地から空港まで直通バスで千円、みたいなのが普通ですからね。
ところで日本に帰ってきてから知ったんですが、旅行者向けにはシンガポールツーリストパスという乗り放題パスがあるようです。乗車回数によっては Standard Ticket や EZ-link よりもお得になりそうだし、今度行く機会があれば電車移動の頻度次第で買ってみようと思います。
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