先日の沖縄滞在中、コザの夜の街に写真を撮りに行ってきました。
「コザ」というのは沖縄市内にある歓楽街の通称。市町村合併で沖縄市になる前は「コザ市」という地名だったことは今回初めて知りました。
嘉手納基地に隣接するエリアで、かつてのアメリカ統治下では米軍による現地民への人権侵害に端を発する暴動が起きたエリアでもあると言います。そういう複雑な歴史を抱えた場所ながら、現在のコザは旅してきた身からするとアメリカと沖縄の文化が混ざり合う不思議な街に見えました。
※写真は全て α7 IV+FE24-105/F4G にて撮影。
メインストリート沿いの景色はほぼアメリカ。沖縄自体かなりアメリカ文化の影響を受けていて本州から来るとちょっとしたカルチャーショックを受けますが、それでもかなり地域によって濃淡があって海辺は昔ながらの沖縄を感じるところが多く、逆に基地近くはアメリカ色が強い。コザの街は私が行った時間帯には外国人を見かけることは多くはなかったですが、街並み的には基地の影響を強く感じます。
アメリカンスタイルのバーやダイナー、めちゃ多し。普段こういうところに来る機会ってあまり多くないからカメラを持って歩くとちょっとテンション上がります。
バドワイザーやコロナエキストラといったいかにもアメリカなボトルの中にちゃっかりオリオンビールが混ざってるところがカワイイ(笑。
歴史上いろいろあったし政治的には現在進行形でいろいろあるけれど、沖縄とアメリカの共存関係が象徴的に感じられたワンシーン。
見るもの全てが新鮮。でも外国のこういう街でこうしてカメラを掲げるのって躊躇われるけど、ここなら被写体へのリスペクトを欠かさない限りは咎められない安心感があります(そもそも歩いてる人自体がそんなに多くないし)。
コザに限らず、米軍基地周辺地域にやたら多いのがタトゥーの店。日本だと刺青にはネガティブなイメージの方が強いですが、アメリカだと本当にファッションだったり何かの記念だったりカジュアルにタトゥーを入れる人が多いんでしょうね。
アメリカンなストリートから一本路地に入ると、途端に日本人的に見慣れた感じの飲み屋街に変貌。こういう光景を目にするとちょっと安心しますね(笑。
この落差のある街の両方を感じられるのがコザの面白いところ。
小一時間歩き回った程度であくまでコザを表面的になぞったにすぎないのでしょうが、それでも面白かった。誰でも受け入れてくれる懐の広さが感じられるのがイイじゃないですか。
コザは音楽の街として知られライヴハウスも多数あるようなので、次の機会にはそういうところにも挑戦してみたい。
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