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横浜ガンダムの清算

「横浜の動くガンダム」およびGUNDAM FACTORY YOKOHAMAを運営していたEvolving G社の特別清算開始が決定し、その負債が約32億円という話が昨日話題になっていました。

“動く実物大ガンダム”のバンナム関係会社が特別精算へ 負債総額32億6852万円 – ITmedia NEWS

横浜ガンダム

「ガンダムに関連する会社が億単位の赤字を出して倒産」みたいなページビューを稼げそうなタイトルで各ニュースサイトが記事にしていましたが、2024年の3月に施設を閉園し2025年3月には会社は解散済み。クマデジさんも書いている通り同社は設立以来COVID-19の影響に伴う赤字が続き、2023年にようやく黒転したものの累積赤字が積み上がっている状況でした。だから横浜ガンダムの最終損益が赤字という話に特段驚きはありません。

横浜ガンダムはまさに建設・公開の当年にCOVID-19による影響をもろに受け、2020年12月の開業から約二年半がいわゆる「コロナ禍」の期間でした。首都圏の熱心なガンダムファンであればおそらく少なくとも一度は見に行ったでしょうが、地方からの来場を見合わせたファンは少なくなかっただろうしこの期間のインバウンド減少が業績に大きな影響を与えたことは想像に難くない。とにかくタイミングが悪かったとしか言いようがありません。まあこの期間は世界中の経済活動そのものが停滞していたからうまくいっていた企業の方が少ないでしょうが。

莫大な投資(=リスク)を伴う箱物の事業だから、バンダイナムコ的にはもしかすると単体での損益はブレイクイーブン(収支がプラスマイナスゼロ)でも御の字、利益は関連するグッズやガンプラの販売で回収する計画なのかも…と私は当時から思っていました。が、最終年度の収益が8億円の黒字ということを考えると初年度から想定通りに集客できていれば単体で十分利益が出る計画だったのでしょうね。それでも施設以外でのガンプラやグッズの売上や閉園後にガンダム立像を大阪万博の展示に流用したことを計算に入れるとバンナム全体としての収支が最終的にどうだったのか、はちょっと気になります。
そういえば表向きは「ファンの要望に応えて」という二年間の展示延長(実態はおそらく横浜市によるIR誘致撤回で閉園後の土地計画が宙に浮いたのが理由と思われる)によって単年での損益がようやく黒字転換しましたが、あのまま当初予定通り閉園していたならもっと大きな赤字を出していたことになります。

ちなみにこの動くガンダムの開発を主導した石井啓範氏、日立建機を退職してまでガンダムの開発に手を上げた人がその後どんな人生を歩むのか…と思ったら、現在はツバメインダストリというベンチャー企業で人が乗り込んで操縦するロボットの開発に携わられているようですね。ブレない生き方が素晴らしい。

営業期間中に私が横浜ガンダムを見に行ったのは計8回。その前後に外から偵察に行った数を含めれば10回。19回も通ったクマデジさんには敵いませんが、ガンダムファンの中でも熱心に通った自負はあります。施設の運営が黒字か赤字かということと、それを見に行った自分が感動したこととは全然別の話。目の前で実寸大のガンダムが劇中と同じように動くのを見たことは、少なくとも私の人生には代えがたい体験として刻み込まれています。

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