「でもやっぱり食堂だな、俺の入るべきは」
市川の花火大会を見に行った際、これついでに高砂の「ときわ」に寄れるんじゃね?という話になって京成高砂に寄り道してきました。このあたりの土地勘ってあまりなかったのですが高砂って小岩や市川から近いんですね。
そんなわけで『孤独のグルメ Season11』最終回放送後初めての「ときわ」。今回は開店時刻合わせで事前予約して臨みました。この店、土日の夜営業はほぼ予約のみで満席になることが多いようで、この日も予約なしで開店前から並んでいたお客さんが入れずちょっとかわいそうでした。
ここはこの大量のメニュー群が頼もしいんだよなあ。初めて来た日はあまりの多さに目が泳いじゃったけど、今なら腰を据えて選べる。
それにしても食堂っぽいものから居酒屋メニュー、和洋中に韓国料理まで、なんでもござれの品揃えがすごい。
客のニーズにどこまでも応えていった結果こうなったのか。それもまた孤独のグルメっぽい。
まあとりあえず生ビールから始めるでしょう!
猛暑日のカラカラになった喉にあっという間にビールが染みわたっていく。
これは間違いなく、今年これまでに飲んだ中で一番うまいビールだ。死ぬほど暑い日にもいいことってあるんだなあ。
おつまみは刺身三品盛合せから。この日はマグロ、カンパチ、ホタテ。好きなネタばかりなのが嬉しい。
マグロもホタテもうまいけど、中でも今が旬のカンパチの脂乗りが良くてメチャウマ。カンパチだけおかわりしたい勢いでおいしい。
続いてシーザーサラダ。とてもこんな洋のサラダがあるような店構えには見えないけど、立派なシーザーサラダにかけ放題のパルメザンチーズまで添えて。
サラダといいつつゆで卵やベーコンたっぷり、これはこれで立派なつまみになる。
洋食メニューと言えば、Season8に登場し、二年前に惜しまれつつ閉店した高井戸「EAT」の看板メニュー「ミートパトラ」が日によってはここで食べられるとのこと!
EATからメニューを受け継いだわけではなくドラマの映像から推測で起こしたレシピらしいから本物とそっくり同じ味ではないのでしょうが、ファン向けのそういう遊びが嬉しいじゃないですか。
しかし店員さんに聞いてみたらこの日はできないとのことで残念。また来る機会があれば再チャレンジしてみようと思っています。
そしてゆで豚となすのおろしポン酢。これも夏っぽい。
これはドラマの劇中で五郎の隣の席に座った久住さんが食べてたやつですね。だから今回は絶対食べようと思っていたのでした。
食べ応えのあるゆで豚、いろんな旨味を吸った素揚げの茄子、そこに刻みネギ・大根おろし・ポン酢のサッパリ感が最高!この季節、こういうのなら毎日でも食べたい。
ところで壁メニュー、短冊とホワイトボードでは役割分担があることに気づきました。
食材の在庫状況によっては営業中に売り切れてしまうメニューがけっこうあるようで、そういうものはホワイトボードに。売り切れが少ない定番モノは短冊メニューに、という棲み分けの模様。
我々がいる間にも日替わりメニューの売り切れが発生し、ほんの30分ほどの間にホワイトボードの一部が書き換えられていきます。
刺盛りのカンパチが売り切れて(我々が頼んだので最後だった模様)ハタに変更され(しかも紙を剥がすだけという用意周到さ!)、タチウオの塩焼はは売り切れと共にアジフライに差し替え。
DXだのダイナミックプライシングだのといった現代用語も顔負けのリアルタイムメニュー変更、これは面白い。でも品切れになった瞬間に替えを考えているわけではないと思うので、きっと大将の脳内には食材と相談しながら「コレが売り切れたらアレ」みたいなリストが常に動いているんだろう。
だし巻き玉子。こちらは久住さんが本編じゃなくて「ふらっとQUSUMI」で食べてたやつ。思ってた以上にボリュームあるだし巻きでビックリ。
出汁が効いてて、ちょっと甘い。しかもフワフワじゃなくて出汁のしっとり感が出てるのが、こういうタイプの玉子焼きには嬉しい。沁みるなあ…。
こりゃあ自分も久住さんと同じように日本酒に進むしかないってわけです。
石川の銘酒、鶴乃里・生原酒。香りと旨味の高い日本酒で、この店の和系メニューにものすごく合う。
ちょっと寄り道してにらレバー炒め。
ブリンブリンの厚切りレバー、シャキシャキのニラともやし。そして味付けも期待通り、いや期待以上かも。同シーズン内で取手のレバステーキ回がなければ最終話にこのレバニラが選ばれていても不思議じゃない、それくらいうまい。
そして〆は当然これ、かつ煮でしょう。
かつ煮ってなかなかないから食わないけど、食べれば絶対うまい。
林SPFポーク使用だから豚肉そのものがうまい上に、衣とのバランスもちょうど良い。そして何よりこの出汁が絶妙なんだよなあ。定期的に思い出しては涎が分泌してくる味、また食べられて感無量。
ドラマの放送前に三回昼営業に食べに来て、これは夜に飲みに来たら絶対もっと楽しいに違いないと確信していました。そして実際に来てみたら然して本当に楽しかった。これだけ大量のメニューがあって、どれを頼んでもうまいし米にも酒にも合うってなかなかですよ。そういう意味で、ここはシーズンの最終飯に相応しい店だった。
そういえば、前回来たときには放送前だったから10年前の久住さんのサインだけが貼られていたのが、今回見てみたら新しいサインが追加で貼り出されていました。
これをビフォー・アフターで見比べられてちょっと得した気分。
そしてもう一枚。大きな松重さんのサインと一緒に、スタッフ全員の寄せ書き。こういうのも最終話ならではだなあ。
スタッフの皆さんの番組にかける熱量が伝わってくるようで、追っかけてきて良かったなあ…と思えます。
いやあうまかった。なんだかこの店そものがかつ煮のようだ。人情が甘く、熱く閉じられている。
きっとまた食べに来ます。今度はミートパトラ、食べられると良いなあ。
ごちそうさまでした。


















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