久々に少し時間に余裕ができたので、映画でも。ライブラリの中から気負わずコンパクトに観れる作品のひとつです。
音楽・ミュージカル系の映画好きなんですが、やっぱりこの映画は特に好きな作品ですね。もともとゴスペル好きというのもあるけど。
途中、シスターたちがいきなりうまくなりすぎるのがちょっと違和感で、本当はデロリスが下手な連中を苦労しながら指導していく様子とかもちょっと見たかったので(その様子『2』ではちゃんと描かれてますが)そこはちょっと物足りないかなー。地域に奉仕するシーンを半分にしても描く価値があったと思うんですが。
客観的にみて、この作品の音楽(というよりゴスペルという音楽がそうなんだろうけど)ってやっぱり仏教というか無信仰な現代の日本人にはなかなか理解されないんじゃないかな、と思います。”Lord” の意味がちゃんと分かっていないと(まあ、私も日本人なので頭でしか分かってないですが)客観的にみると新興宗教団体の教義となんら変わらないように見えそうというか・・・。でも、アメリカという社会に生きている彼女たちにとって、”Lord” に向けて歌うことこそが救いなのかもしれない、むしろ歌うこと自体が彼女たちにとっての “Lord” なのかもしれない、と思います。我々が彼らの歌を聴いて感動するのは、単にグルーブが心地良いからではなくて、人間が根源的に持っているそういう感覚が成せる業だと信じたい。
ちなみに、たぶんこれを前に観たのは『ハリー・ポッター』シリーズを観る前くらいに昔なのですっかり忘れてましたが、修道院長って『ハリー・ポッター』でマクゴナガル先生を演じているマギー・スミスなんですね。彼女はやっぱりこういう生真面目なキャラをやらせるとハマるなあ。
ともあれ、みんな気持ちよく歌っている様子がとてもうらやましくなってくる作品です。
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