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コミュニケーションが加速させる、思考と創造のスピード

今年を振り返ってみて、私の身の回りで新しい一歩を踏み出した人が妙に多かった気がします。この一年で何人だろう?転職だけでなく、同じ仕事でも新しい分野に挑戦する人とか。
ちょうど同世代だと 30 歳前後という、ひとつの区切りを迎える人が多いからかもしれませんが、それだけではないような気がします。時代の変わり目に来ている(あるいは、とっくに来ていたけど、それが自分たちの世代に影響を与える時が来た)というか。

最近読んだ記事の中で、なるほどな、と思わされたものがひとつ。

Business Media 誠: MBA後の転職の難しさ――ダーマ神殿に行ったら“レベル1”になった

自分の現在の仕事は、今までの経験がちゃんと意味あるものと活きていると思いたい。辛かったことも含めて、今の自分を作る糧となっているとは思います。私も、以前の仕事で「ホイミ」くらいは覚えたと思うので。

いろんな人の話を聞いている間に、私も久しぶりに転職する前のことを思い出してみました。


SE の仕事をやっていたときは、あちこち転勤や出張が多かったこともあり、いろんな職種・業種の顧客を相手にしました。なかなか一つの分野の専門性を高める機会はなかったけど、逆に見聞が広がってそれが今の仕事に活きている部分もありますね。
技術分野でいうとサーバやネットワークの環境構築から、Web 系の技術、基幹系、OS/2 Ver.1(ぉ)までそれこそ便利屋のように何でもやりましたが、ハードウェア系は別にして、基幹システム方面の仕事は全然モチベーションが上がらず、好んでやっていたのは Web 系と Lotus Notes の開発でした。当時はその理由がよく分からず、RDB 周りのコーディングが苦手なのかとか、手間のかかるコンパイラ系よりもサクッと書いてサクッと動かせるスクリプト系言語のほうが合ってるのかな、とかいろいろ考えていましたが、共通するのは

コミュニケーションやコラボレーションのためのツールを作っているときが一番おもしろかった

ということに気づきました。

ある意味、自分の人生のうちの直近の 10 年は、コンピュータとインターネットによって育てられた部分が大きいと思います。多くの人が Web を使う主目的はコミュニケーションでしょうし、その Web 上のコミュニケーションがあったからこそ、今の人生にたどり着いたともいえます。
そういう、自分を生かしてくれたそのコミュニケーションのためのツールを作ることがおもしろかったんじゃないか、と今にして思います。

最近、10 年余の(本格的な)インターネットの歴史が創り上げた「集合知」(あるいは CGM)の力って本当にすごいな、と実感することが多々あります。
長い人類の歴史において、ヒトの創造力を育てたのはコミュニケーションとコラボレーションなのだと思っています。ヒトとヒトの考えをコミュニケーションでグルグル回すことで、新しい何かが見つけられることがある。昔は、コミュニケーションひとつ取るにしても時間がかかっていたのが、今はネットワークの力で時間と場所を、瞬時に/ときには非同期にギュッと圧縮することができる。その圧縮された時間軸の中でコミュニケーションをグルグル回すと、従来あり得なかったスピードで新しい何かが生まれる。
インターネットにはダークサイドも「便所の落書き」もあって、必ずしも万能ではないけれども、ポジティブな方向に回せば人々はその中でものすごい力を発揮することができる。

今は全然違う仕事に就いているので、Web のシステム開発からは離れたところにいますが、それでも仕事をする上での自分のテーマの一つは「新しいコミュニケーションを作ること」だと思っています。これは、今後 2~3 年かけてじっくり取り組んでいきたい。その先に、”Real Valuable Creation” があると、信じているから。

勉強になるため最近よく読んでいる blog で、内容もさることながらタイトルにハッとさせられたエントリーがあります。新しい一歩を踏み出した人と、踏み出そうとしている人のために、ここに貼っておきます。

Heartlogic: はじめに:「人生の岐路」に、インターネットが力をくれる

コメント

  1. むっちー より:

    奥深いエントリーっすね、考えさせられました

    今の自分は、まだまだレベル1でスライム相手に
    レベル上げしてるとこです
    スライムベスぐらいならもう余裕だけど
    ドラキーはまだちょっと怖いかも

    橋を越えてキメラを倒せるようになるまでの
    力を蓄えているところです

    ちなみにドラクエ未経験者です(ぉ

  2. しゅんみ より:

    そのおかげで、マスターむっちーにはフォースの使い方を、マウス B にはお金の使い方を教えてもらうことができました(ぉ

    ダーマの神殿を出たところ、レベル 1 が一人で、ちょっぴり危険ですが、再びパーティを組む時までに、ラリホーくらいは覚えておきます。

  3. 新の字 より:

    私の場合は、カセットをナナメ刺しにして、ちょっとズレた世界で
    遊んでいる感じでしょうか。特にこの2年はそんな感じだったかも。
    今もそうかな。

    テレカムとか、ブブレテレカムとか謎の敵が出てきて楽しいです。
    選択肢も「はい」、「いいか」だったり。

    今年はちょっとカセットをまっすぐ刺し直して、少し正攻法メインで
    進んでみようと思います。

    ちょっとシリアスな話をすると、人生の岐路って、転職以外にも
    「生」と「死」なんてものもあったりしまして。

    前の職場での最悪の時期(4年前くらいかな)、Bさんの前サイトの
    コミュニティからは、ずいぶんと私、プラス要素を与えていただきました。

    Bさんと愉快な仲間たちがいなければ、今の私はいなかったと断言できますね。
    いや、死んでたってことは無かったと思いますケド。

    そんなこんなで、2008年もどうぞよろしくお願いいたします。

    とりあえず不思議な踊りに磨きをかけておきます。

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