自作機の CPU をオーバークロック耐性が高いと言われる Pentium Dual-Core にしたということで、やっぱり試してみたくなるのがオーバークロック。
Pentium Dual-Core E2140 は 200MHz×8=1.60GHz なのですが、FSB をいじることで簡単に 333MHz×8=2.66GHz まではイケるとの噂。この CPU はマザーとのセット販売でメーカー自らオーバークロックした製品まで出るくらいですから、本当にオーバークロック耐性が高いのでしょう。
そんなわけで、早速試してみました。
CPU Voltage はさすがにデフォルトではダメでしたが、1.35V に設定してやるといとも簡単に 2.66GHz に到達。がんばればもう少し回りそうですが、3GHz を超えると Wolfdale に買い換える意味がなくなりそうなので(笑)お手軽にこのあたりで。
一応常用を前提にした 333MHz×6=2.00GHz の状態と併せてベンチをとってみました。
とりあえず CrystalMark 2004R2。
クロック | 1.60GHz (200MHz×8) | 2.00GHz (333MHz×6) | 2.66GHz (333MHz×8) |
---|---|---|---|
Mark | 81594 | 98805 | 100502 |
ALU | 14259 | 17731 | 19745 |
FPU | 16538 | 21329 | 15604 |
MEM | 9444 | 13156 | 12877 |
HDD | 9002 | 8984 | 8966 |
GDI | 9147 | 10740 | 14327 |
D2D | 4802 | 4886 | 4919 |
OGL | 18402 | 21979 | 24064 |
整数演算能力はクロック上昇に伴ってリニアにスコアが向上していますが、なぜか浮動小数点演算が 2.00GHz よりも 2.66GHz のときのほうが低いという結果に・・・。ちょっと不可解ですが、引き続き他のベンチ結果を。
クロック | 1.60GHz (200MHz×8) | 2.00GHz (333MHz×6) | 2.66GHz (333MHz×8) |
---|---|---|---|
PCMark05 | 4121 | 4948 | 4565 |
3DMark05 | 7257 | 7601 | 7706 |
3DMark06 | 3723 | 3922 | 3715 |
FFXIBench 3-L | 7825 (計り知れない) | 9142 (計り知れない) | 9978 (計り知れない) |
FFXIBench 3-H | 5617 (とてとて) | 6717 (とてとて) | 7223 (計り知れない) |
うーん・・・?CPU の動作周波数向上にスコアがついてきていないどころか、ベンチによっては 2.66GHz のほうが 2.00GHz の数値を下回っています。原因はよく分かりませんが、2.66GHz のときは CPU に負荷がかかると CPU 温度が 60℃を超えて PC Probe がアラートを出してくるので、マザー側の制御機能か何かがパフォーマンスを自動的に落としていたりするのかな(マザーの取説をよく読んでいないので分かりません)。CPU 付属の冷却ファンは銅コアの入っていない安手のもので、サイズの割には冷えなさそうなので、仕方ないか。E2140 はあくまでつなぎのつもりで買った CPU だし、OC のために別途ファンを買うのも本末転倒なので、無理なオーバークロックはしないことにします。とりあえず 2.00GHz ならば 1.15V でも回るし、温度上昇も大したことない(よほど負荷をかけない限り 30~35℃の間)ので、333MHz×6 を常用にしたいと思います。
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