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ランチェスター戦略「一点突破」の法則

福永 雅文 / ランチェスター戦略「一点突破」の法則

こないだ読んだ『「弱者逆転」の法則』の続編。「弱者逆転」のためのカギとなる「一点突破」の必勝法を伝授する・・・という内容を期待して読んでみたら、基本的な論旨は前著と大差なく、一部事例を最近のものに差し替えたアップデート版的な内容になっていました。
大筋は前著と同じなので、個人的にはちょっと期待外れ。事例としても「後付けで何とでも言えるよねー」と前から思っていたので、そういう意味でも目からウロコ的な発見は特にありませんでした。最初に手に取る一冊としてなら良いと思いますが、続編・掘り下げ編的な内容を期待すると、裏切られるかもしれません。

ただ、このくだりには少し勇気づけられましたね。

さらにもうひとつ、究極の差別化の方法を伝授しましょう。それは理念です。私は理念こそが究極の差別化方法、すなわち最強の武器であると主張しています。
理念とは企業経営の原点であり根幹です。何のために事業をなし自社は存在するのか、社会に対しての存在意義を表明するものです。顧客に対しても存在価値を伝え、愛され尊敬され信頼される企業になる。社員に対しても心の拠り所となり自信と誇りを与え使命感をもって働く”錦の御旗”になる。経営者にとっては創業の原点。(中略)
このように重要な理念はライバルに対しても最強の競争力となり、真似のされない本質的な差別化戦略となるのです。

多くの企業では、どうしても「儲かるかどうか」という観点ばかりでビジネス戦略が語られがちだと思いますが、企業価値とか企業としての存在意義みたいなもの(広報アピール的なものではなく、もっと根源的欲求みたいなもの)がもっとフォーカスされても良いと思うんですよ。少なくとも私はそういうことを求めて転職したつもりでいるので、カイシャでは実際には歯がゆい思いをすることも少なくない。なので、そういう考えを持って良いんだ、それこそが真実には差異化ための武器になるんだ、と言ってもらえたことで、ちょっと勇気がもらえた気がしました。

とりあえずもうちょっとそれを信じてやってみることとします。でも、まだまだいろいろ勉強しないとなあ。ただ、最近は自分の弱点を補うようなスキルを身につけていこうとしていますが、ランチェスター的に考えるとむしろ強みを伸ばす方向に舵を取り直したほうが良いのか、悩みどころだったりします(笑。

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