史上最悪のPMAを生きる術(すべ) (デジカメ Watch)
本田雅一氏のやや暗い記事が印象的な今年の PMA。今月下旬の PIE は事実上 PMA のサブセット的な内容になるので注目していましたが、記事にあるとおりかなり地味め。老舗カメラメーカーの一眼レフ新製品としてはオリンパスの E-620 だけ、という寂しい状況です。タイミング的にはキヤノンから Kiss X2 の後継機が出てもおかしくはなかったところですが、レンズすら先月発表になった 2 本の TS-E レンズのみ、という本当に寂しいことになっています。春の新作コンデジは各社からバリエーション豊かな製品が出揃って面白くなりつつあるのとは、まさに対照的。
ニュースサイト系の報道もイマイチ盛り上がっておらず、会場の雰囲気としては山田久美夫氏の DigitalCamera.jp か桃井一至氏の blog のほうがむしろ詳しいのでは、と感じるほどです。
その一方で、家電メーカー系の新製品が気を吐いています。
パナソニックはフルHD対応一眼「LUMIX DMC-GH1」を発表 (デジカメ Watch)
今回の PMA 一番の注目株はこれですかね。DMC-G1 をベースに AVCHD による動画撮影に対応したマクロフォーサーズ機。G1 の発表時から予告されていた製品ですが、EOS 5D や Nikon D90 でデジイチの動画が注目されているさなかだけに、気になります。
サムスン、レンズ交換式ミラーレスAPS-C機「NX」シリーズ (デジカメ Watch)
こちらは SAMSUNG の新型 DSLR。SAMSUNG といえば今まではペンタックスとの提携で K マウントの一眼レフをリリースしていましたが、独自マウントでミラーレス一眼という方向性に打って出てきました。ミラーレスながら APS-C フォーマットなので、マイクロフォーサーズに対してはセンササイズや広角側の焦点距離という点でアドバンテージがありますが、逆にカメラボディの小型化という意味ではそこまでメリットが出ないような。日本市場には未参入ですが、今後の動向が気になります。
「DP2」と新DCレンズ「10-20mm F3.5」を出品したシグマ (デジカメ Watch)
こちらはレンズメーカーですが、シグマが DP1 の後継(?)となる「DP2」を発表。28mm/F4 相当の DP1 に対してこちらは 41mm/F2.8 と全然違うレンズなので、後継と言うべきかどうか微妙・・・。一眼レフの SD15 も参考出品しているようですが、シグマは FOVEON を買収したにも関わらずあまりシナジーを発揮できていないようなので、ちょっと心配です。
レンズのほうもいくつか出ているみたいですが、どれも廉価ズームのマイナーチェンジ版といった趣で、スペック的には比較的面白いものの、個人的にはあまり興味なし。
ソニー、”Exmorセンサー”搭載の「Cyber-shot DSC-HX1」 (デジカメ Watch)
CMOS センサ+高倍率 G レンズ搭載の HX1 は技術的には面白いけど個人的に購入対象外なので置いておくとして(笑、αの新レンズ群が気になります。展示されているのは以下のラインアップ。
- Super Telephoto Lens
- DT 50mm F1.8
- DT 30mm F2.8 Macro
- DT 18-55mm F3.5-5.6
- DT 55-200mm F4-5.6
- 28-75mm F2.8
おっと、α900 の後なのでフルサイズ対応レンズを充実させてくるかと思ったら、DT レンズのラインアップ強化ですか。18-55・55-200 は既存製品のリニューアルですが、APS-C 専用の単焦点レンズ群を揃えてくるとはちょっと意外。軽量コンパクトそうな 50mm F1.8 と、トキナーで 35mm MACRO が出てから気になっていた 35mm 換算で 50mm 前後になるマクロレンズという、面白いところを突いてきました。これはα700 後継だけでなく、APS-C サイズでもより小型軽量なボディが出てきたりしそうで、ちょっと期待。
あと、「Super Telephoto Lens」はおそらく 400~500mm クラスの大口径望遠単焦点といったところですかね?
昨年の PMA 08 で参考出品されていたものでまだ出ていないのが放置されているのは気になりますが、他社にない独特のレンズラインアップは面白そうです。ただ、個人的には Distagon を一本出してほしいところだったりします。
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