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Angie Stone / Unexpected

Angie Stone / Unexpected

B002QDR552

私が聴いている数少ない女性ヴォーカリスト Angie Stone の新譜。といっても去年出たやつですが。

“Unexpected” のタイトルが示すとおり、予想を裏切った内容のアルバムです。なんたってジャケット写真からしてスゴイ。前作までの雰囲気からするとどうしちゃったの?と言いたくなるほど(笑。

内容としては従来のややオールドファッションな「ネオソウル」的な音作りから脱却し、今風アレンジの楽曲も織り交ぜた非常にバラエティに富んだアルバムになっています。従来作がどちらかというと「アルバム通しで聴いて味わう」方向性だったのに対して、本作は楽曲が粒揃いで起伏に富んでいる感じ。音作りは変わっていますが、それも流行に迎合した印象ではなく「ああ、Angie の曲だ」と分かるのは、彼女らしいヴォーカルやコーラスワークだけでなく、音楽に対する軸足の置き方がブレてないからなんだろうなと思います。

私がその歌声をこよなく愛する Tamia とは全く方向性の違うアーティストですが、相変わらず少しざらっとした手触りでハートに触れてくるこの声は良い。楽曲の良さもあって、本作は今まで以上にじっくり聴きこむ価値のある作品に仕上がっていると思います。
個人的には #4 “Maybe” が白眉。私はやっぱりこういう胸の内を吐き出したような、切ない三拍子系のバラードに弱いようです。ふう。

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