孤独のグルメ Season10 O.S.T.

待っていたサントラがようやく発売されました。

『孤独のグルメ Season10』のオリジナルサウンドトラックです。昨年 12 月に放送終了したドラマのサントラにしては随分待たされたけど、Season9 のサントラはさらに二ヶ月遅かったからセーフ（？）。
今回は記念すべき 10 作目のサントラということで黄金をイメージしたジャケ絵、しかも特製紙ジャケット。かなり気合入ってます。正直なところドラマが 10 年続いたことや Season10 に達したことよりもサントラが 10 作リリースされたことのほうに驚いています。

ライナーノーツに掲載されている写真も旧作では何かのライヴのときに撮影された写真の流用だったのが、今回は本作のために撮り下ろされたと思われる各メンバー個別の新規アー写（笑。10 作目のスペシャルであることがよく分かります。

楽曲のほうはいい意味で「変わり映えがしません」。いつものスクリーントーンズ節で実家のような安心感さえある。基本的にコミックバンド的でありながら時折泣かせに来るメロディー。マンネリなようでありながら、楽曲を聴くとそれがどのシーズンのどの回でかかっていたか瞬時に場面を思い出せるほど「スクリーン（画面）につけるトーン（音楽）」としてベストマッチなのが毎度すごい。

またドラマのタイトルバックでかかるメインテーマが今度はどんなジャンルで来るのか？毎回のアバンタイトルで「ズ、ジャッ、ズ、ジャッ」から始まる「なんちゃら Alone」は新しいシリーズではどういうテイストの曲を持って来るのか？五郎が食事の〆にかかるときの「勝利のテーマ」はどんな熱い楽曲なのか？というのは毎シーズンの楽しみになっています。
加えて今回は十周年の記念作だからか旧作のメインテーマをオマージュとして使ってきたり、Season2 で五郎の店探しシーンでかかっていた『グルメ探検隊』が『帰ってきたグルメ探検隊』としてセルフリメイクされたり、集大成的な側面も楽しめます。

CD の内容としては、ドラマ Season10 本編で使用された楽曲に加えて 2022 大晦日スペシャルで使われた楽曲まで収録されています。ひととおり巡ってきた身としては、楽曲を聴くとドラマに加えて自分自身の聖地巡礼ツアーのことが鮮明に思い出されます。

地底レコードの公式通販特典であるオマケ CD-R は今回も健在（というか、本日時点で Amazon 等での販売はまだ始まっていません）。これだけシリーズを重ねても、記念作っぽい特別感があっても、オマケ CD はプレスじゃなくて CD-R というのがまたいい（笑。その〆の楽曲のタイトルが『心にのこるおかずだ』といういかにもなゴロー台詞なのも「らしい」。本作もまた聖地巡礼のお供にさせていただきます。

ところでドラマのほうは年内に Season11 をやるならそろそろクランクインしていてもおかしくない頃合いですが、今年の松重さんは NHK 大河に出演されたりしてお忙しそうですからね。あったとしても大晦日スペシャルだけだったりするのでしょうか。続報お待ちしています。