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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Original Soundtrack

このサントラの発売、実はちょっと楽しみにしていました。

大間々昴 / 機動戦士ガンダム 水星の魔女 Original Soundtrack

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Original Soundtrack

先日完結した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のサウンドトラックです。CD やレコード等でも発売されている中、私はデジタル配信で購入。CD に収録されているという OP/ED のテレビサイズ版は配信版には含まれていません。まあ『祝福』『slash』はフルバージョンの音源を持っているし、ED の 2 曲は普段聴くにはちょっと重たいからいいかな(笑。
mora でのダウンロード販売は 96kHz/24bit FLAC で、CD と同じ ¥4,400 という価格が(収録曲数は違うけど)良心的ですね。CD は 4 枚組で全 85 曲、配信版は全 81 曲(OP/ED の 4 曲が差分)という特大ボリュームです。合計再生時間は三時間半(!)。

作曲は新進の劇伴作家・大間々昴氏。私は今回初めて名前を認識したのですが、近年の映画やドラマ等で引っ張りだこで、ガンダムでは『Twilight AXIS』の楽曲を手がけていたようですね(残念ながら映像側が微妙すぎて音楽の印象も残っていない…)。

近年のガンダム作品というと澤野弘之氏の印象が強く「シャアの反乱後の宇宙世紀ガンダム」の世界観は澤野節に染まっていますが、そろそろちょっと違うテイストの音楽も欲しいと思っていたところに『水星の魔女』のスケールの大きな楽曲群が私のハートに深く突き刺さりました。
オーケストラを使った壮大な楽曲という点では澤野弘之に通ずるものがあるけど、メインテーマである『The Witch From Mercury』等の楽曲で女性ヴォーカルを起用しているのが印象的。今までのガンダム作品でもコーラスを駆使した楽曲はありましたが、ソロヴォーカルというのは珍しい。でも主人公をはじめ主要キャラが軒並み女性という点で、このパワフルな歌声がとてもよくリンクしてきます。ちなみにこの女声、市販されているイタリア人ヴォーカリスト Clara Sorace のサンプル音声(おそらく KONTAKT 用ライブラリ)をデモ音源に使ってみたら「この声イメージにピッタリじゃん、この人に歌ってもらおう」となって本人に直接コンタクトしたらしいですね(笑)。制作陣の熱量を感じるエピソードでなんか好き。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Original Soundtrack

楽曲は本編ではなく Prologue で使用されたものから順に収録されているため、順番通りに再生するとなんか最初から不穏。本編を最後まで見た後に Prologue の音楽だけを聴くと、別作品かっていうくらい重々しく感じますね…。ED の『Happy Birthday to You』、全然祝うための曲じゃないし(汗)。
そのぶん本編の楽曲に移った途端、スケール感とかポジティブ感が前面に出てきてホッとします。学園のテーマ曲である『Asticassia』はスレッタが初めて学校に来たときの希望や期待、驚きが溢れている。これと決闘の開始曲である『Get Ready for the Duel』、エアリアル勝利のテーマ的な『The Witch From Mercury』の三曲は水星を代表する楽曲と言って良く、これらをじっくり聴くためにサントラを買ったようなものです。でも他にも『GUNDAM PHARACT』『AERIAL REBUILD』『The Witches from Earth』といった戦闘シーン系の曲はどれも痺れる。かと思えば、学園内の日常で使われていた楽曲はどれもほっこりする。私は毎週放送後に魔女ラジを聴いていたせいで本編よりもラジオのイメージのほうがついてしまった楽曲もいくつかありますが(笑。

名曲揃いで聴き応えのあるサントラでした。三枝成彰、千住明、菅野よう子、澤野弘之…と現代音楽の大家となる作曲家を採用してきた歴史のあるガンダムシリーズだけに、大間々昴氏もきっとこのルートに乗るんだろうなという予感がします。まあ前例を考えるまでもなく、このサントラの完成度の高さを見れば疑いの余地はないんですけどね。
水星関連のガンプラ製作は一段落してしまったのですが、当分水星関係なくガンプラを作るときや自宅作業時の BGM にしようと思います。

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