珍しく蒲田で飲んできました。
「鳥樹」の蒲田店です。先日旗の台にある本店に行ってとても気に入ったので、他の店舗にも行ってみたかったのでした。
JR 蒲田駅東口の飲み屋街にあるお店で、夜ともなると通り沿い自体が活気に満ちています。そんな中でもここは特に人気のお店の一つっぽい。今回は予約して行きましたが、二階席も含め満席だった模様。
かなり年季の入っていた本店と比べると、蒲田店は比較的新しくてこぎれい（本店も汚いわけじゃないけど）。しかし狭いのは本店と共通しています（笑。
どうやらこの蒲田店は本店の大将の息子さんが営んでいるとのことで、正真正銘の暖簾分けなんですね。
入ってすぐのところで焼きの様子を見られるのがちょっと嬉しい。
いろんな部位を熟練の技で焼き分けているのが分かります。
メニューは本店とだいたい同じだけど地価の違いからか値段はちょっと違います。そのぶんメニュー表の作りも上品な感じ（笑。
本店で食べたのはどれもおいしかったから、今回もどれを食べるか迷ってしまう。
まずは迷わず生ビールから。
毎日めちゃくちゃ暑いせいで、大ジョッキがスルスルとなくなっていってしまう。でもこういう日に飲むビールこそおいしいんだよなあ。
そしてお通しの納豆と鶏スープ。
ネギ納豆をつまみにビールってのもいいし、この鳥の出汁と塩気がちょうどいいスープがまたうまい。ここは昼営業やってないけど、もし昼に鶏のから揚げとか塩焼き＋鶏スープな定食を出してくれたら通っちゃう自信ある。
鳥刺し。朝絞めの丸鶏を毎日仕入れているからこそ出せる品。
牛刺しとは違ってあっさり軽いからいくらでも食べられる。ワサビとの相性も最高です。
鳥樹サラダ、想像していたよりもボリュームがあってビックリ。
でもサラダの上にちゃんと鶏肉が乗っかってくるのが嬉しい。
から揚げ（もも）。パリッと揚がった衣とプリプリのむね肉のコントラストが良い。
味付けも期待通りのちょうど良さ。そうそうそう、こういうものが食べたかった。
ささみの焼き物。一見シンプルだけど、あっさりかつしっとりしたささみに塩加減と焼き加減が絶妙で、鶏肉のうまみが引き出されている感じ。
鶏ささみのつまみっていうと梅しそとかチーズとかパンチのあるアレンジをしがちなだけに、ささみそのものをおいしく食べられるこの焼き物は素晴らしいじゃないですか。
これはレモンサワーが飲みたくなるというものです。
レモンの酸味が口の中の味覚とか脂を洗い流してリセットしてくれる感覚がイイ。
串焼きは、本当はレバーや砂肝を狙っていたんですが、まだ遅い時間でもなかったのに既に売り切れ。でも店員さんがすかさず「裏メニューありますよ」と紹介してくれたのがこの「せぎも（背肝）」。
これ多分初めて食べたけど、ちょっと牛すじっぽい食べ応えがありつつも濃厚でクリーミーな味は確かにレバー系。つまみとして最高、とても気に入りました。
そして本命の手羽焼き。このボリューム！しかも表面がパリパリに焼けていて、見るからにうまそう。
これもまた鶏肉の鮮度が伝わってくるような食べ応えとちょうど良い塩味。それをこれだけガッツリ食べられる幸せ。
中華風お新香。本当はぬか漬けを頼もうとしたら品切れだったので（ぬか漬けが売り切れることってある？）中華風にしたら、ごま油に塩というシンプルだけど妙に後引くうまさ。こういうお新香もいいじゃないの。
もうお酒が止まらなくなって、ここまで来たら焼酎ロックなわけです。
しかも何も言わずともチェイサーの水が一緒に出てくるあたり、のんべえのことを解っていらっしゃる。
さらに軟骨のから揚げ。丸っこい部位と細長い部位が混在で出てくるのが嬉しい。
この店の鶏、焼き物だろうと揚げ物だろうと全然胃にもたれないからいくらでも食べられる。いろいろ食べたい派にとってはこの上なく嬉しい店です。
〆は鶏にゅう麺。やさしい鶏スープに、やわらかいにゅう麺がホッとする。さんざん飲み食いした後にもスルッと入っていくし、具合が悪い日でもこれなら食べられるに違いないと思える味。
いやー、最初から最後までやっぱりおいしかった。旗の台と併せて、何度でもリピートしたくなるお店です。
蒲田で飲む機会ってありそうであんまりないけど、きっとまた来ようと思います。
ごちそうさまでした。
次回はわさびのはさみ焼きとか、手羽先おろしも食べてみたい。でもももタタキももう一度食べないとなあ…。
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