Anker の新しい 67W 3 ポートチャージャーが発売されるのを待っていたら、なんか特にプレスリリースもなくヌルッと出てきました。
Anker / Anker Charger (67W, 3-Port)
けど、なんか違くない…?
67W で USB-C×2+USB-A×1 というスペック自体は私が待っていた 336 Charger と同じ。だけど形が全然違って、キューブ型だった 336 に対してこのチャージャーは細長い。そもそも「Anker Charger」という既存のネーミングルールに従わない商品名も不自然です(まあ、今の Anker の 3 桁型番は名が体を表していなくてめちゃくちゃ分かりにくいけど…)。しかも商品ページの注釈に「パッケージ、取扱説明書、製品本体に『Anker 335 Chargr (67W) 』と印字されておりますが、『Anker Charger (67W, 3-Port) 』と同一製品なりますので、ご安心ください」と書いてあるのも謎。何なんだこれは。
釈然としないまま前回同様に旧型(735 Charger)と本来出てくるはずだった新型(336 Charger)とスペックを比べてみました。
モデル | Anker Charger (67W, 3-Port) | Anker 336 Charger | Anker 735 Charger |
---|---|---|---|
ポート | USB-C×2 USB-A×1 | USB-C×2 USB-A×1 | USB-C×2 USB-A×1 |
合計出力 | 67W | 67W | 65W |
外形寸法 | 32×43×72mm | 39×45×54mm | 29×38×66mm |
体積(外寸の積) | 99,072mm3 | 94,770mm3 | 72,732mm3 |
重量 | 145g | 132g | 132g |
価格 | ¥5,690 | ¥5,690 | ¥7,990 |
うーん、やっぱりこの Anker Charger (67W, 3-Port) は発売が延びている 336 Charger と同等のスペックです。でも 336 はおろか旧型の 735 よりも大型化している。かと思えば、値段は 336 Charger と同じ(ただし現在は発売直後ということで数量限定で 10% 割引販売中)。これ、336 が存在する前提でこのチャージャー出す意味ある?
まあ同時期に似たスペックの製品が乱立してどれを買えばいいのか分からないのは Anker ではいつものことですが(笑)、これはもしかして 336 が何か量産開始前後のトラブルで商品化が見送られてしまい、代わりに出てきたのがこの新しい Anker Charger (67W, 3-Port) なのではないでしょうか。両者のミッションは 65W 級のマルチポートチャージャーの低コスト化であって小型化は二の次、ということであれば辻褄は合います。336 の量産に失敗したから汎用部品で設計し直したらコストはキープできたけど大きくなっちゃった、ということなんじゃないかなあ。
春に発表された新製品リスト上には 336 はまだ「2023 年夏頃 発売予定」で残されているから今後 336 がしれっと発売される可能性はありますが、なんかこの Anker の選択肢の中で今買うなら 735 が無難な気がしてきました。今 Amazon を見たら ¥1,200 オフクーポンがついてさらに 479 ポイント還元だから実質 ¥6,311。新型との価格差がかなり詰まってきます。まあそれ以上に Belkin のコストパフォーマンスが秀逸ですけどね。もし 336 が特に説明もなく発売中止されるようなら、この際本格的に Belkin への鞍替えを考えようかなあ…。
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